雨の日を考えなおす/言の葉の庭を観て

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早速DVDを予約注文したぜ!
※レンタルビデオ屋の店員さんの
 「今DVDデッキ動いてるならそれで良いよ。
  ブルーレイとの画質なんて誤差誤差」
 発言は心の支え。

この本編の前にある「だれかのまなざし」、
猫関係ってこともあってウルっと来てしまったけど
「PROUD」
「野村不動産」
って大きく出てズッコケるっていう。
お前は青汁の長尺CMか!!
散々汗水垂らして働く人間物語なんかを流したあと
「いやー青汁(その他健康食品)のおかげですね」
・・・
まあその描かれている機微や心の
交流まで汚されることは無いのだが、
大人の事情を露骨に優先させると
思い出には確実に水を差すことになる・・・
さて、本編の「言の葉の庭」。
新宿御苑(ほぼ地元)、キャラ設定、
まさに自分の今の境遇を重ねてしまい、
全然クライマックスじゃない時点で
早々に涙が出てた。
もっと堕ちる話にも出来るし、
残酷に描くことも出来るけど、
雨、水、公園を美しく映して、
ギリギリのところで綺麗になり過ぎない
話になっているのが凄いと思った。
「新宿には”新宿御苑”のような場所もあるんだよ」
という押し付けがましさを全く感じない
わけでも無いが、新宿区民の自分が
忘れがちな素敵な空間である。
賞味50分弱?最終的に何も起きてない
といえば起きてないけど、観る側の
生き方なり感じ方がとても大事だ。
だから俯瞰して見ても、誰かに投影しようとしても、
全く刺さらない人には刺さらない。
同じ感想が出るわけがない。
ちょっとネジの締め方・緩め方や
バックボーンがおかしい人が
雨の日に新宿御苑でキマってるだけで
特に何も起きてない映画といえば
それはそれで正解。
俺はこの映画には日常もファンタジーも
感じられた。良い意味でのファンタジーを。
場所とか境遇とかに縁を感じても、
やはり自分にはこういう人生は送れず、
こういう話や映像は思いつかない。
このように人を引き込むことも。
「雨」、主人公の少年は雨が好きだった、
というより雨と共に生きていた。
俺は少し前まで雨が嫌いだったし、
腰が痛くなったりしてバッドネイチャー。
ある頃から、なるべく傘を持たないようにする、
なるべく手ぶらにする、荷物が多い事は
ダサいことだ、というようになって、
映画の根拠なきプロットを楽しむような
スタイルになった。
ちょっとした小雨を気持ち良く感じたり、
大降りの時は「仕方あるめー」と
傘を持って出るが。
(ずぶ濡れになると迷惑掛けるからね・・・)
雨の日の過ごし方を前向きに考えてみる、
というかそうせざるを得ないだろ。
「~~が嫌い」
というものは、考え方次第、自分次第で
大きく変えられるもの。
俺が今まで敢えて表明することで
失った機会は数知れないだろう。
直感は大事だが、自らの環境、宿命を
見つめ直し愛してみる努力をしたい。
少年と同じような猜疑心に苛まれながら
生きていたことがあった。
みんな自分を笑っているのだろう、
どうせ無理なことだと思っているのだろう、
心を通わせることは無理なのであろう・・・
結局のところ、どう思われようとも
貫き通せる生き方であれば良いのだが、
承認欲求が勝つこともあり、時には
生産性を二の次にしても傷の舐め合い
のようなものが人間には必要だ。
稀に10代にして不惑、というような
生き方をしている人間もいるが、
そうなってしまうと求道精神か
ドラマツルギーを描くものになってしまうし、
それ以外の人間の共感を呼ばない。
一心不乱に夢に打ち込む(ように見える)少年
壊れてしまった(ように見える)妙齢の女性
だからこそ、「ように見える」部分や
行間に物語が生まれる。
※妙齢と言うにはだいぶ若い設定に思えるが
 少年との交流にリアルさを出すために
 あれこれ考えた挙句の年齢設定なのだろう
この2人は出会わなければどうなっていただろう。
出会うことは必然であり運命だった、
そう思うとファンタジーは加速して
更に俺の胸を締め付けるぜ・・・
色々なものが成熟化してしまって
(本質やサービスが磨かれたという意味でなく)、
メタやネタで楽しむことが前提になっている
ことが多くなった。言の葉の庭にも
そんな視座から語られている部分もあるが、
俺にとってはあの世界に入り込んでみて、
自分を見つめ直すという良い機会だった。
「雨の日」についてもまた考えさせてくれた。
クライマックスで、Rainが流れる前に
オケが壮大になり過ぎる箇所があり、
そこでは少し引いてしまった。
雨音や出演者の息遣いが大事なんじゃないかと。
まあそれは個人的好み過ぎるか笑
でも秦基博が歌うRainは最高である。
大江さんよりもマッキーよりも
この絵にハマるんだ、俺の中で。
もちろん全員のRainが素晴らしいのだが。
 それでは・・・
 Beat your cajon!
 ※「Beat your cajon(カホン)」とは・・・
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