アイドルとは何だったのか AKB商法とは何だったのか

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一気に読めた、凄い本(人)だ・・・
さやわかさんという人の名を色んな所で
目にするのだが、凄い本だった。

・AKB総選挙(総選京)
・おはガール ちゅ!ちゅ!ちゅ!
・TAKENOKO
・ももクロ
・BiS
・Berryz工房、℃-ute

直近の数日から2、3年で見てきた
色んなシーンが次々に浮かんできた。
総選挙はTV越しだけども。

※この本の内容を受けてそれぞれの
 アイドルについてブログを書きたい
 ぐらいだが、気力が・・・

栄華を極め美化されまくった
記憶もあれば、
「何で苦しまなきゃならんの?」
というシーンもある。
こうやって心を揺さぶり、
様々な記憶を呼び覚まし
読む者を真剣に考えさせることが
出来るというのは凄い。
こんな本が、ラノベタイトル派生だか
秒速で5兆稼ぐだかわからない
ビジネス書たちを押しのけて多くの
書店で平積みにされたら素敵だなぁ。
ただ、この本が受け入れられるのは
一般層ではなくて真性アイドルヲタや
俺のようなライトなアイドル好き、
「今はアイドルも知ってたい」と
思うような人々なんじゃないかと。
というのは、宴会芸やカラオケの
持ち駒としてのAKB、来てるらしい
ももクロ、のCDを買うなり
Youtubeでチェックするなりしている
層というのは、これらアイドルに
何を代入しても良いからだ。
アイドルである必要すらない。
コアなユーザーがアイドルやソシャゲに
金を溶かしまくっているという事象は
どことなく知っていてもそれは
日常の風景やポータルサイトの下の方の
記事のようなものであり、
関心の対象では無さそうだ。
(そっちの方が幸せかもね)
チャートを用いた分析のみならず、
色んな面で示唆に富んでいるので、
少なからずアイドルや音楽業界に
興味を持っている人は読んでみて
損はない、むしろ今読むべき本。
「AKB商法とは何だったのか」の
本質はさておき、少ない人数から
沢山のお金を取るのか、
沢山の人から少しずつのお金を
取るのか、という商の問題がある。
少ない人やロイヤリティの高い層
からお金を引っ張れないようでは
商売にならないというのもある。
保険のセールスもまずは近親から。
1,000円、2,000円でそれなりの効用を
得られていたものが受け手からすると急な話で
「セットで50,000円です」
みたいになることがアイドル現場でも
しばしばあるけれども、まあそれは
アイドル・音楽業界に限ったことではないし
アレ系の商売に意外にも気持ち良く
騙されている人がいたりするから
成り立つのである。
自分の判断力を棚にあげてあとから
詐欺だなんだと騒ぐ人はそれで
何かを取り戻せるなら
そうしたら良いだけのことだ。
ここまでは内側の話。
音楽業界プギャーじゃねえよバカ。
音楽業界やアイドルも食うのに必死だ、
金取れるとこから取るしかない。
上手くやるか露骨になるかというのはあるが。
上手くやるのは戦略を練ったり仕組みを
作ったり、少しずつ進化してゆくタイプの
現場やコンテンツにはとても難しい。
得てして最初はそんな予算も時間も無いものだ。
ちなみに俺はどんなに好きなアイドルでも
一括で「~万円です」とか言われたら
申し訳ないがそこまでは乗れない。
1現場MAXで数千円から、通う内に
ジワジワと嬲り殺しにされるのが好き。
安いキャバクラみたいな感じでしょうか。
とか言いながらたまに1現場で何枚も
CD買っちゃったりね。
こういうの含めて俺が嫌悪感を示す
「メタ」ってやつに飲み込まれていると
認めざるを得ないよね。
「AKB商法」と揶揄する外野は
日本人の悪いところの象徴みたいだ。
Twitterでもしばしば見られる、
時事ネタや芸能人スキャンダルへの
正論の振りかざしオナニーと同じ。
あーあんたの考え正しいね、良かったじゃん。
何も動いてないし変わらないけど、ってやつ。
プギャーな奴らは何なのさ、
自らは金も落とさずに。
てめえが音楽業界やアイドルを
衰退させてんじゃねえのか。
データも良いけどCD買えよ。
CD買わないならデータ買えよ、
Youtubeといいね!で済ましてんじゃねえよ。
当然、金払ったから何を言っても良い
というのも違う。それはモンスター。
だから俺は運営には文句言わず去るのみ。
ライトユーザーを自称してるとは言え、
俺も出来るならアイドルと真摯に
向き合いたいなどと出来ても無いのに
思ってしまう方だから
そうじゃない人・何かに対しては
誰に向かってなのかもわからんが
日々闘っている有り様だ。
激安の殿堂ドン・キホーテ
今のアイドルというか音楽業界、
「何でもアリ」が招いた結果で、
それは防ぎようが無いとも言える。
ネタやパズルのピースが出尽くすと、
あとはその順列組み合わせになるしかない。
「何でも」は「何にも」になってゆく定説・・・
そんな中で結局はアイドルにしても
バンドにしてもDJにしても、
その他レジャー全般が、
人様の「時間」をいただくのだから、
いくらプレーヤー同士が多様化を
認めたうえで共存を謳おうとも
全てが競合するとも言える。
特に同ジャンル同士では
「戦国時代」にならざるを得ない。
この言葉に嫌悪を示そうが示すまいが
恣意的だろうが何だろうが、
食う方はいつだってそうだ。
自分が稼がなければ死ぬ。
だからこそ、やりようによっては
それなりの効用=それなりの対価
でなくて、
「バカバカしいが、これに数万払う!」
と言わせることも可能だし、
戦略が明らかに失敗していれば
方向転換せざるを得ないか潰れるワケで。
そんな中でボーダレスになるのは
プラットフォームやサービスや
人間関係ではなくて、

・ブランディング力

・マーケティング力

になってきているのは間違いない。
そしてそれが自覚的になっている。
成熟化する前はそれらの分業や細分化が
進んでいたが、ある程度本質やからくりも
自明になってきた。
低コストでコンテンツをユーザーに
直接届けることが出来るようになったので、
依然分業するスタイルを取るにしても
ブランディングやマーケティングの
理解が無ければダメになる。
アイドルと一緒で、「やれ」と
言われたことをやってるだけでは全然ダメ。
そいつにどれだけの時間や金を
落とせるのか、というのが
全方位的に張り巡らされる。
バンド内のメンバー1人1人、
グループ内のアイドル1人1人に
その理解が求められている。
がむしゃらに頑張るとかではない。
自分の立ち位置はどんなか、
どれをどのくらい頑張ればいけそうか。
AKB総選挙の表舞台を見るだけでも明らか。
こんなに開き直って書くのは
この文章力と頭のレベルでは恥ずかしい
限りで、メタで言えばこのブログだって
そんなに沢山の支持を得られている
ワケでもない。
日に数百とアクセスがあるだけでも
凄いが、ブログとしては大したことない。

※だからこの記事もここまで読んでくれている
 あなたには本当に感謝しています。
 乗っかりやすいDJでもUstでもTwitterでもない、
 こんな読みにくいブログを読んでくれている、
 それは本当に俺にとっての財産

上手くイケば内情や舞台の裏側を
見せることは「コンテンツ」「物語」
になり得る。
(成功者はそれも緻密な設計のうえ)
ただ、失敗すると醜聞や内紛、自爆となる。
AKBやももクロが成功したのだって
ある程度は方程式や絵をかけるのかも
しれないが、全てに再現性を持たせて
アカの他人に出来ることではない。
偶然の産物というのはあるだろうし
明かされないブラックボックスは必ずある。
・・・書いてたら体力が尽きた。
色々考えるウチに、
「アイドルとは何だったのか」と。
俺はやっぱりアイドルの裏側をあまり
知りたくないんだ。人間「XXXXちゃん」を
知りたくない。夢や非現実が見たい。
だから図らずしてそれが透けて見える時に
失望してきたことは多々あったし、
ヲタがどうだとかそういうのも嫌だ。
ショー自体が飽和して厳しくなったから
舞台裏や客席にスポットライトを当てます、
というのは何かある意味ショーの
放棄だったり逃げに感じるんだよね。
それだけでやってる世界もあるのに、
アイドルはそれを放棄して良いのかと。
それやったらその先どうなるの。
勿論会場の一体感、ヲタの盛り上がりが
凄くて感動するということは全然ある。
でも「あのヲタの言っていることはおかしい」
とかどうでも良いじゃないか。
俺は可愛いアイドルやそのパフォーマンス
そのものが好きなんだ。
そういや池袋東武の屋上で、
おはガールの吉川日菜子ちゃんが
子供相手にする時にサッと膝を何度も
即座について優しいお姉ちゃんの
ように振舞っていて、本当に
天使のような子だと思った。
膝赤くなっちゃうよ!
超カワイイ。
癒され過ぎて寝そうだったわ。

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