相対化する時としてはいけない時

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高城剛さんのメルマガ
「高城未来研究所『 Future Report 』Vol.024/Part2」
を読んだ。
他のメルマガを削ってでもこれと津田マガは
読む価値があると判断し、断捨った。
結果、何とか溜まることなく発行から
数日遅れペースで読めている。
近々大きな断捨離を頭、部屋、関係、
それぞれに行う。
さて、今回のQ&Aコーナー。自分の中で
フックとなった部分があった。
Qは冗長なので割愛しAのみ引用するという
暴挙に出るが、内容からしてさほど
問題無いと思う。
———————————
伝える力は、自分がその伝えるものがどれくらい
好きであるのか、に比例するんだと思います。
すなわち徹底的な主観です。いまは嘘がつけない、
隠し事ができない時代にドンドンなっていますので、
あまり好きではないもの(こと)を伝えようと
思っても、どこかで無理が生じるのです。
また、続いて大事なことは、なぜそれが好きなのか、
だと思います。これを間違う事が多いのですが、
これは主観だけではなく、徹底的な客観的視点が
大事なんだと思います。
いま僕の目の前に、広島の牡蠣海苔があります。
僕はこの海苔が好きで、理由は美味しいから
なのですが、それは、主観でしかありません。
しかし、美味しい理由が、同じ価格の
宍道湖蜆海苔や北海雲丹海苔など自分で
北から南まで出向いて購入して食べ比べて、
広島の牡蠣海苔の味が複雑で一番美味しいから、
と話せば、主観だけではなく客観的視点
=それなりにフェアな視点も話せるのです。
実はこれ、自分の見識によるところのものが
大きくあります。ですので、なにかを伝える力
というのは、そのこと以外のことをどれくらい
知っているのか、体験しているのか、
に比例するのです。
———————————
以上。
これを読んで、深堀りすることと
浅く広く拡げることの両方の作業?に
ついての問題意識が浮かんだ。
大学のサークル時代の記憶は、必ずと
言って良いほど苦い思い出もセットで甦る。
人間関係作りに失敗したからだ。
そのうち今では良い思い出として、
・人が良いと言った評価を素直に受け止めろ
・色々味わったうえでそれが好きなら正解
という先輩からの教えがある。
(当時は素直に受け止められなかったんだね)
これについてはずっと考えてきた。
今でも時に深刻な課題であり、テーマである、
『裾野を拡げつつ深化する』
という一見単なる欲張りのような
スローガンを俺内に掲げている。
ジェネラリストか?スペシャリストか?
と一昔前のビジネス書では流行っていたが、
出来れば両方を。ということである。
感覚としては2、3個スペシャリストまた
それに準ずるレベルに達するまで追求しつつ、
他は”高度なつまみ食い”をするのである。
太い幹を持つと、それぞれには無関係の
ように見える無数の断片的な知識や記憶が
下に落ちる(抜ける、無くなる)ことなく
幹そのものや枝葉に引っかかるような。
そんな効果もあるだろう。
有象無象をありがたがる、無駄と見做さず
なんらか学びを見出す、そんな態度も必要。
具体的には沢山の人に会う、セミナーに
行く、本を読む、そしてアウトプットする、
などの連続かと。自分はそうしている。
これで良質な裾野の拡げ方が出来るのでは
ないかと思う。
だがしかし、「深化」については難しい。
また、ある知人の言葉が強く記憶に残っている。
「それを経験しなければ快感はわからない。
 ラーメンだって麻薬と一緒だ」
「それ」が何を指すかはおわかりかと思うが、
俺は「それ」を認めることができない。
・何故殺人がいけないのか
・何故自殺がいけないのか
と同様に、相対化してはいけないものや、
何かと比べることで価値や重要性を
感じるということを放棄せねばならないことも
あると思うからだ。
(結局自殺にしても、”条件付き”でも認めれば
争点が難しくなるし大体そういった条件などは
取り払われて純粋な権利と履き違えて実行する
者が必ず出現する。またその者の成長機会も奪う。)
「相対化」をマクロで考えると、前述した
裾野を拡げるための考え方や実際の手法なども
これに入ると思う。裾野を拡げていくことは
属人的ではなく、汎用のテクニックとして可能だからだ。
時にバランスを失ってその一世界にどっぷり
浸かり、コミュニケーションを放棄するような
人間がいる。自分の中では常に”ゾーン”。
しかし「深化」やその過程には、そんな面も
必要なのではないのかと思うことがある。
俺が「出来るな」と思う人や優秀な人でも
世界と断絶する時間を長めに取ることがあるし、
山籠りや自習室などもその例かもしれない。
ああ、俺にはこれが足りないのだな、と
はっきりわかる。ただ彼らはコミュニケーション側に
戻ってくるためにこそ一刻の断絶をしている
きらいもあり、結局のところ競争原理や
勝負と向き合う強さも変わらず持ち合わせて
いるのだと思う。
長谷部選手の「心を整える」でも同様な
記述があった。
鳩ことキムラヤスヒロ君オススメで
購入した長谷部キャプテンの本だが、
オススメ内容からも逸脱して?時に
感極まって涙する箇所も点在し、
素晴らしい本であると思う。
クセにお気付きの人もいると思うが、
このブログには「思う」という結びが多い。
これは俺の深刻な深化不足と表現の稚拙さが
招いている事態なのだが、少しずつで良いから
“断定”していこうと思う。笑
この場こそ相対化せずに思い切り自分を出し、
そして相対化されない場所にならなければならない。
 それでは・・・
 Beat your cajon!
 
  ※「Beat your cajon(カホン)!」とは・・・


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