トーニャハーディング的2016年映画

NO IMAGE

2016年に観た映画のなかで印象的だった10作品について書く。特に「2016年」のことは忘れちゃいけないと思って、書いておきたい気分になった。その時どんなに大事だと思ったことでも、忘れてしまうものだから・・・どの辺のポイントが高かったのか、指標も添えておく。
書いてあることに事実と異なることがあったら、傷つかないように優しく教えて欲しい。映画や自分の人生の記憶をかなり都合良く書き換えているフシがあるのでね・・・
あれも観てねえのかよ!あれは特にトーニャは観るべき!というのがあったらそれも優しく教えて欲しい。とにかく優しくして欲しい。
■KING OF PRISM by PrettyRhythm
168727_01
尻からハチミツ 100
音楽 100
Ez Do Dance KOP remixの歌詞を書き出してみた
https://nn815.hatenablog.com/entry/2016/04/06/134126
ラップの部分、助かります。
バルト9の応援上映ってやつに行ってみたんだけど、アツい。始まる前から女子たちに何かオーラ(闘気)が出てるし、腕組んでウロウロしてる人がいる・・・ここ天下一武道会?キンプリそのものが応援上映のあの熱狂を呼び込むように緻密に作り込まれてる気しかしない、大ヒットには偶然の要素もあるにせよ凄いぜ・・・乃木坂ちゃんのコンサートがあんなにうるさくなったら多分行かなくなるな。今でもその曲にコールはねえだろ、と結構思うし。
カヅキさんとアレクのバトルシーンや尻からハチミツのところなど確認したいので動画配信かDVDで観たい、果たして部屋で独りで観ても大丈夫なものなのか、心配である。
EZ DO DANCE-K.O.P. REMIX- (弾き語り向けアレンジ ver.)
https://www.ufret.jp/song.php?data=31059
狂ってるでしょ・・・弾き語りって・・・
■シング・ストリート 未来へのうた
header
音楽 100
拳を握って映画館を出る指数 100
これはDVD買うやつ。これ観なかったら2016年末ギリギリに我々トーニャハーディングの音源リリース間に合わせるみたいなことしなかったかも、みなさんがクソ忙しい時期に。そういうのも何もかも関係ねえ!やるんだ!という気にさせてくれる、FNS歌謡祭オーラスの長渕的パワーが(良い意味で)ある映画。
ストーリーとしてはどっかで見たような感じの詰め合わせって気がしないでも無いんだけど、青春デンデケデケデケとかとも微妙に違う、やっぱり風土的、文化的にダブリンていう土地特有の味がある。ダブリン行ったことないけど。使われてる曲たちが最高なだけでなく、あいつらのオリジナル曲も素晴らしいんだよな・・・
ツイッターで「シングストリートの兄貴」っていうアカウント名を見て、それだけで泣いた。なんかあの主人公の兄貴、他人の気がしなくてヤバい。恋愛相談を受けることが意外にもしばしばあるんだが(友達いないのに凄い。いや友達じゃないからこそ気楽なのか)、その際は 「あいつが聴いてるのはそんなダサいバンドなのか、楽勝だな」 とアドバイスし、次に会うまでの宿題としてレコードを渡してゆくことにした。
■この世界の片隅に
304151609-origin-1476312169
ツボ 100
音楽 100
甘くなかった。不発弾のシーン・・・
まどマギのマミさん、24でジャックの想い人がことごとく殺されたり日本刀でチェンを首チョンパするシーン同様、虚構と現実の境で観る者を苦悩させる・・・あと、空襲のシーンが凄い怖いんだよね、実写とか他のアニメの戦争シーンよりも格段に。やわらかい空気のなかで、男とは・・・女とは・・・ということを割りと生々しく突きつけられるようなところもあった。
2016年、尊敬するミュージシャンだけでなく、自分より若い知人や友人が亡くなって、悲しいことに2017年に入っても訃報が止まらず、彼らの人生はこれからだったのに、自分が死ねば良かったんじゃないかなどということが頭をよぎったりもして、この世界の片隅に すずさんの同様のセリフを思い出すたび辛い。
それなりの社会生活をするということはしかし、必然的に人の死と向き合わなければならず、人と知り合い、何らかの事象に触れるだけでも、それに関連した死はつきものだということ。そのことに引っ張られ過ぎてはいけない。自分の人生を生きる必要がある。そういう観点からも、SNSや携帯をしばらく遮断して積極的に情報を断って、自分の出来ることに集中してみる、なんてことも必要なんじゃないかと今更ながらに思った。それでも自分に影響を与えてくれた人々のことはふとした瞬間思い出したり、逡巡して時間を支配してしまう。
良くもこんなに素晴らしい映画が作れるものだな。自分も、世の中も、もう全てのものは出尽くしていてあとは順列組み合わせ、新たに素敵な音楽や映画を作るというのは不可能なのではないかという無知故の絶望みたいなものにとらわれてしまう時があるんだが、こういう映画がそれを壊してくれる。コトリンゴの音楽も本当に素敵だった。コトリンゴといえばこれも素晴らしかった。

■シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
20160421221230
スパイダーマンが童貞 100
和解頼む 100
スパイダーマンがこれまでの登場作品に増して童貞過ぎるっていうか、男性陣の童貞っぽさDQNみが凄い。これ観たら簡単には童貞をネタに出来ねえぞ!でもそれこそが大事で。HR/HMの世界とかもそうなんだけど、もう少し女を抱いてたらそうはならなかったんじゃないか?みたいなのあるよね。大抵の犯罪や不和は”寂しさ”から生じる。昔ヤングギター的な雑誌でMR.BIGのビリーシーンが
「青春時代なんて無かった」
と言ってて、あんなわけわからない指の動きして、ギタリストがピックで弾くギターより速いベースが指弾きで、それでいて中高生のときはやりまくりとかだったら逆におかしいでしょ。ああいう人は思春期に楽器抱いて寝るみたいなのを最低でも数年間はしてる必要がある。合コンよりギターの練習を取っていたあの頃の俺が今の俺を見たらなんて言うだろう。惜しくも(?)ランク外にしたX-MENアポカリプスもそんな感じで、ヒーローにはそういう要素が必須。それはハリウッドでも日本でも変わらないのかもしんまい。
童貞、DQNぷりがもたらすのが仲間うちのイザコザ程度であったり笑いなら良いしそれがMARVELの良さでもあるんだけど、シビルウォーはそれだけでは済まさずかなりシリアスなところまで持っていった。仮面ライダーや戦隊モノの映画版でヒーロー同士が闘うんだけど最後には大団円、みたいなありがちなやつと比べて相当シリアスだった。外敵の回収はあるのかね?アベンジャーズの続編求む。
■ちはやふる 上の句
ogp
広瀬すず 100
野村周平 100
俺自身には無かった青春時代を、シビルウォーが派手なバトルで「童貞の咆哮、慟哭を見よ!」と代弁してくれるなら、ちはやふるはファンタジー級の美男美女が青春してくれてアベンジャーズみたいな超能力や必殺技が出るわけでないけど「やっぱりその辺を歩いてなさそうな天然記念物レベルの美男美女は絵になるよね~」と青春時代を諦めさせてくれる効用を期待して行ったが、期待以上に良かった!
広瀬すずちゃんはドラマ怪盗山猫の1話で亀梨くんと言い争うシーンが凄く良くて何度見ても泣いちゃうくらいで、本当に凄い女優さんだと思う。本人談「いろんな色に染まれる女優になりたい」とのことだけど、既に色んなキャラを演じ分けられてるよな・・・ちはやふるでも目が釘付けになるというか、引き込まれるというか、凄かった。チアダンも絶対観ます。
あだち充先生の漫画にもあるような、どっちの男にするかみたいな話が基本的に嫌いなんですよ(買うけど)。だって嫌じゃないですか?外人に寝盗られたり、クリスマスにダブルブッキング喰らったり、仕事関係のやつに又かけられたり・・・それは俺か。まあ大抵の男なら察知する瞬間がある、「ああ自分ハカリにかけられてんな」という。今ではそうやって土俵に上がれて比較対象になるだけマシ、くらいには思いますけど・・・
太一ィイイイ!!!
って叫びたくなる瞬間が、上の句にも下の句にもあって。野村周平くん演ずる太一、とても良かった。住職のとこで懺悔するところ、あとは上の句のラストだよな。「今の俺には”ちは”しか見えない」。言ってみてえ!!!下の句は下の句で良かったとは思うものの、上の句で終わっても全然文句無い感じだった。
■堕ちる
2016-09-02_15h43_37-710x399
救済 0
音楽 100
主人公の名前が「こうへい」ってそりゃないぜベズィータ・・・無口な織物職人のおっさんがひょんなことからアイドルにハマってしまう話なんだけどね、そりゃないぜベズィータ・・・
ももクロにハマるあまりに仕事での客対応がいい加減になってその担当外された営業マン時代とか超フラッシュバックして超堕ちまくりましたわ。アキバの駅すぐ近くの今は富士そばになってるとこかな?確かあそこのはるえ商店で、「未来へススメ!」発売の初日だったか第1週だったかのランキング発表の頃。いい歳して上司に叱られて、説教の内容を「メモれよ」とか言われて恥ずかしかったわ。ももパンツアーの途中くらいから?ハマり始めて、ももクロ現場自体はとても楽しくて、それ以外の時間、仕事や人間関係がバッドネイチャーでも別にどうなってもいいやって感じだったな。
さて「堕ちる」、このように、アイドルにハマって仕事に支障をきたすぐらいヤバくなっちゃう人を面白可笑しくもかなり的確に描いていて、場内が笑いに包まれても俺は全然笑えなくて泣いたりしてた(爆)。オチがあって良かったなーと思いつつ、あれは限りなくフィクションであり上澄みの救済や皮肉であって、現実には救われないよ。好きなアイドルが居なくなったら色んな意味で”他界”、もしくは推し増し推し変するしかない・・・それにしても音楽が凄い良かった!あれは絶対リリースするべき。曲の良さと、本編の長さも短さも感じさせない絶妙な尺で、観る者によっては本当に刺さり過ぎて軽症では済まないストーリー、笑いもある。しかも当のこうへいさんにはほとんどセリフが無い。素晴らしい映画だった。
■いいにおいのする映画
main_img
いいにおい 100
中嶋春陽 100
音楽 100
Vampilliaみたいな音楽が苦手、と先入観で決めつけてしまっていた自分を恥じた。ライブの前後を含めたシーンはVampilliaも、照明やPAをやる俳優陣も、こんな場所(ハコの外観、内装、ステージ)でこんな音楽をこんな感じでいつでも楽しめたら日本の音楽文化は好転するだろうなと思うくらい素晴らしかった。プリンスが自宅をライブハウスにする、みたいな事への憧れが俺にもあって。セカオワは自分たちでハコ作ったりしたんだっけ?俺が知らないだけでそういうことは起きまくってるのかもしれない、だとしたら最高だ。
全体的にあれ以上おどろおどろしさというかティムバートンっぽさを出そうとすると、何か日本人(邦画)には合わなさそうな気もして、その加減が絶妙だった。吉村界人くんも金子理江さんもとても良かったのに加えて、金子さんの友人役の中嶋春陽さん!とても良い味を出してた。そして俺にはとても重要な役割のように感じた。その後、舞台のお仕事やライブなど精力的に活動されているようで、何より!僭越ながら、映画を観たあとに、去年中嶋さんとは加賀温泉郷フェスティバルと、湯会で、俺はゆけむりDJsのメンバーとしてコラボ出演させていただいた。その縁もあって、我々が作っている「ゆけむりサウンド」というDJ MIX CDの11作目で、中嶋さんにライナーを書いていただいた。以下はその一部
“聴き終わったあと、「夏を駆け抜けたなー!」という気持ちになります。
青春映画を見終わった時のような…爽快感!一緒に駆け抜けた感じ。
私はどちらかというと自分の世代の曲よりも古い曲をよく聴くので、特にだと思いますが、でも、私達世代でも、大人でも、誰もが感じられる青春を味わえる。
そして、この青春映画には、エンドロールもある(個人的印象)ので、余韻にも浸れます。”
(全文はコチラ: https://yukemurisound.com/yukemuri-sound-11-cdr/
その他の部分も含めて、17歳が書いたとは思えない、しかもこれまでMIX CDを聴いたことが無い人の感想とは思えない洞察力に感動・・・
“そして、この青春映画には、エンドロールもある(個人的印象)ので、余韻にも浸れます。”
この一文で俺は泣いてしまった。曲作りやDJをやってきて、一番悲しいのは伝わらないこと、無反応。ずっとそのことで苦しみ続けてきたし今もそう。その程度の才能だと切り捨てるには、錯覚のような妙な希望がチラチラ見えたり音楽をやることが楽し過ぎるので辞められなかった。トーニャハーディングを好きだと言ってくれる大変貴重なファンの存在もある。でも、作ったものに対して一切の説明をしなくてもこうやって掴んでくれる人がいると、一気に幸せな気持ちになれる。生きていて良かったと思える。フザけた声ネタからスタートして、バンプのEver Lasting Lieの長過ぎる間奏(俺にはそれこそが必要不可欠)を丸々収録して、甲子園好きのなちゅに対抗する声ネタを多用して良かった(雑な説明)。100人中99人に伝わらなくても、素晴らしい感想・テキストをもらえて俺は救われた。
そんな中嶋さんなので、女優業も、出来れば音楽も、成果を上げまくって欲しい!彼女の歌謡曲好き、古いJPOP好きはおじさんと話を合わせるためのビジネスではなく本物で、新旧織り交ぜて歌いこなしてしまい、初めて聴いた曲でも即座にモノにし、ウクレレを持ってステージに立つ勇姿はとてもカッコイイ。音楽を手段として使ってるだけではなく、心底音楽が好きなタレントさん、アイドルは素敵だ・・・
■バンクシー・ダズ・ニューヨーク
index_bg_sp
トーニャハーディングのことが好きなら無条件で観て欲しい 100
面白 100
学び 100
アートやストリートについて詳しくないのでここでバンクシーのことをあれこれ書くのは難しいのだが、「落書きの凄い人」って感じか。落書きは落書きでも、落書きをする場所、画力、内容、メッセージ、タイミングなどがあまりに凄すぎるのでアートやストリートについて何の理解も無い俺のような素人が見てもひたすら感動したり、反感を持ったり、見る者から何らかの反応を引き出せる人というか。それを多くのフォロワーがマネしたり、商売に利用したりする。そしてバンクシーの正体は謎、ということになっている。
落書きなので、モノによっては違法だったりする(ほとんどが違法?)、そして「バンクシーは犯罪者、許さない」と言うお偉いさんもいる。絶大な影響力を持つバンクシーがニューヨークに現れて、小刻みに情報を出して、壁へのお絵描きに留まらないド派手な表現行動をしまくる。それがSNSによって広まって現場に駆けつける人間も増え大騒ぎになってゆく。次はどこだと予測を立てて動く人、バンクシーが置き去りにしたのを自分のものだと主張して売ろうとする人。
そんな狂乱のなかバンクシーが伝えたい、なんとかしたいメッセージがあった。最後、それが俺にはとても刺さった。こういう闘い方が出来るのは限られた人ではあるものの、確かな実力と面白さで多くの人を巻き込んで、なんとかしたいという想いをきちんとメッセージで伝える姿にとても心打たれた。かつてバンクシーの絵を上澄みだけで判断して「その風刺はどうなのよ」とペラッペラの感想しか持たなかった自分をこの映画は変えてくれた。行為自体が違法でも、魅力に溢れすぎていると思う。アートや音楽に関わる人間で、現状に不満を持つ者ならばバンクシーの態度に学ぶところは大いにある。
ストリートというと、HIPHOP、グラフィティ、スケボー的なものはさておき、俺が多少わかるのはいわゆる(日本の)ストリートミュージシャンというやつか。あまり好きでは無い笑。かく言う俺も、数回外でやったことがある。15、6年前の学生の時。川崎駅前でアコギ3本で適当にやってたんだが、おっさんに「長渕も出来ないのか、それくらいいつでも出来るようにしとけ」と言われて、5000円札をギターケースに入れてもらった。超カッコイイ・・・勿論、酔い方、言い方、おっさんのビジュアル、トータルでカッコイイ感じだったから未だに覚えてるんだろうな。その日は計2万円くらい入って(すげえな)、3人で飲みに行って全部使った笑。それ以来、長渕だけでなく、無知なままやりたい事をやりたいように都合の良いタイミングでやってるだけではダメなんだなということを意識するようになった。こんな事は誰しも頭ではわかっているものの、体験・体感が必要だ。
もう1回は、歌の先生をしている人からの依頼で、生徒に課題曲としてビートルズの名曲群を与え、それをコマ劇前のストリートでやるのでギターの伴奏を付けて欲しい、というかなり風変わりなエピソード。コマ劇前でやる前に、先生の教室でリハもやったくらいストリートとはいえ割りと本気度の高い案件だった。ビートルズの曲はギター1本でコードをジャカジャカ弾いてるだけではサマにならないのも多く、こちらが色々と勉強になってとても良い経験だった。
ストリートって何だろう、でも新宿南口を出たところで、ガードレール沿いに何組ものミュージシャンが並んで、一様にスピーカーやアンプやカラオケを使って必要以上に大音量でやって別グループ同士の音が混ざっちゃって通行人に聞こえてるとかは違うと思うんだよな。「人が沢山通るところでやって見つかりたい」というエゴや幼さばかりが先に立ってる。そもそも外で生音勝負じゃなくアンプを使って自己主張するのがちょっと気に食わないのもある。生楽器と歌だけでやってみろよと。グラフィティもさ、マジかよ!?っていう見るに堪えない貧相なサインを人様のシャッターや公共の壁に描かないで欲しいよね。じゃあスキルがありゃ良いのかよ?みたいなのも違う、やっぱりバンクシーとかから何か学んで欲しい。
■シチズンフォー スノーデンの暴露
169960_01
リアル24かよ 100
Facebookを辞めたくなる 100
超監視社会であり、お前らにプライバシーなんて無いんだよ!そんなにプライバシー守りたいなら移住先の無人島に泳いで行け!というドキュメンタリー。見て欲しい人がいっぱいいるけど、そういう人ほどこの手の問題には興味ない、気付かないフリをするんだよな・・・
単純に「楽しかった」で済ませるわけにはいかない超シリアスな内容で、恐ろしい話である。俺は早速Facebookの更新を辞め、沢山の投稿を消し、LINEは乃木坂46の公式アカウントとだけ繋がることにした。本当に命がけのドキュメンタリーであるが故に緊迫感がハンパない。でもやっぱり24大好きっ子としては、それを楽しんでしまう面もあった。24にも24以前の映画・ドラマにもプロパガンダ的側面は凄くあって、能天気に楽しませてくれる一方で、世界は恐ろしいんだよ、ちゃんと考えていこうねという要素をエンターテインメントはいつでも孕んでいるんだよな泣
新たにスノーデン映画が作られてるみたいで、予備知識やシチズンフォーのちゃんとしたレビューはこういう方々の記事を参考にすると良いと思う。
【シチズンフォー スノーデンの暴露】映画を見る前に知っておきたいこと
https://luckynow.pics/citizenfour/
超映画批評「シチズンフォー スノーデンの暴露」80点(100点満点中)
資料的価値は点数以上
https://movie.maeda-y.com/movie/02088.htm
■俺たち文化系プロレスDDT
jpg large
スーパーササダンゴマシンの上映前プレゼン 100
棚橋選手のカッコ良さ 100
音楽 100
DVD「スーパー・ササダンゴ・マシンによるコミュ障サラリーマンのためのプレゼン講座」が素晴らしかった。これは映画観に行かなきゃ、となった。俺が営業マンだった頃はコンサルが使いがちなフレームワークみたいなのをやったりやらされたりして、それっぽい提案資料を作って出したは良いもののコンペに負けまくり(爆)心折れるなどして、気付いたら会社員辞めて数ヶ月ほとんどベッドの上で24や美男(イケメン)ですねを見続けたりしてたな・・・
スーパーササダンゴマシンことマッスル坂井さん最高です。フレームワークを駆使して、面白やイラストもふんだんに盛り込み、プレゼンソフトの資料の作り込みにより、またトークスキルによって、プレゼンで説得力を持たせる。俺もサラリーマン時代に気付ければ良かったけど、それって論理的思考能力だとかコミュニケーション能力、の前に、やっぱり主体性を持ったストーリーや信念が無いとダメなんだよね。もちろん「勝つ」「売上」の命題はありきでも、結局はどうなりたいか、どうしたいか、そしてどう生きてきたかこそが重要であって。大体フレームワークだ論理的だ言っても、正直なところ減点方式とか消去法みたいな感じで反対意見があまり出ないように外なのか内なのか堀を固めていって、それで行きましょうとなって、大した面白みもない結論とか施策で終わることが仕事ってほとんどじゃないですか(それで良いことだってある)。むしろそうじゃないとしたらそれは面白いことが起きてる感じなのかな。
でも不思議と、真に論理的に究極に煮詰めまくることが出来る人って、そういった主体性を発揮したり風変わりなアイデアを盛り込んで他人を驚かせたり感動させたり出来る人が多い気もする。坂井さんも一言で「天才」とは言い表せない、そんなタイプなんじゃないだろうか、考えに考え抜いて作り上げる。
「俺たち文化系プロレスDDT」、これまでの人生でプロレスにほとんど興味を持って来なかった俺が、泣いた。記事やレビューを読んでも泣ける・・・プロレス団体のDDT(中小企業)が、俺でも知ってる新日本プロレス棚橋選手(大企業)に戦いを挑む、弱者が強者に立ち向かういわゆるランチェスター戦略を骨子に、ここまで面白く且つ感動的に出来るとは。虚実ないまぜになったプロレスの魅力をそれこそ最高の形でプレゼンしている映画だと思った。「プロレスキャノンボールも観るべき!」とのことでDVDを観たが、そういうことだったか!これはセットで観るべきだな!と思った。どの世界だってそうだが、色んな人間関係があって、それを鬱陶しく思っても、実は支えられていたり、依存し合ったりしているものだ。人付き合いの下手な俺に、プロレスが思いも寄らない光を見せてくれて嬉しかった。
■2016年見逃したので観たいリスト
観たいのを10本挙げろ!というなら以下。俺はそんなに予備知識をつけないで映画を観に行く。観た後で知れば良いことがほとんどだからだ。まれに、いきなりロードオブザリングの最後だけ観に行くのはやめろ、ダークナイトライジングだけ観るのはやめろ、という割りとマジな警告をいただいてやめることはあるが・・・どんな映画なのか予告編もしくは予告編すら見てない知識で妄想しつつ書く。
・女子高
タイトルと、キャスト峯岸みなみ、高田里穂、泉はる、中山絵梨奈、北山詩織、からして観ないわけにはいかない。好きなのは女子高生だが、「女子高」となると、レイヤーが1段階上がる。スクリームっぽい内容なの!?リアル鬼ごっことか、バトルロワイヤルとか、どんどん死んでいっちゃうやつより、キャッキャウフフしてて欲しいなぁ・・・そう、まるでぐるぐるカーテンの、「そうよ女の子ならいつだって死角になる場所くらいこんな時のために確保してる」ような世界観でさ・・・
・バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
シビルウォーでさ、色んなお店で アイアンマン vs キャプテンアメリカ あなたはどっち派?みたいにシールを貼って投票するみたいながあって大体キャプテンなわけさ、マジでこの国はクソだと思ったね。俺だってこんだけアベンジャーズにハマったらキャプテンにも愛着はある。でもアイアンマン、トニースタークこそがアメリカという国をスケープゴートにした世界の課題の集積みたいなヒーローの姿なんじゃねえのかよ!俺はトニーが大好きなんだ。バットマンとスーパーマンはあんまり知らない。俺の予想だと闇落ちしたスーパーマンをバットマンが何とかして最後はスーパーヒーロー大戦モノみたいに何かを倒す。
・レッキング・クルー 伝説のミュージシャンたち
これは下手なこと言えない感じだな・・・とにかく観なきゃ。
・尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48
HKTあまり知ってる曲が無くて申し訳ないんだけど、このドキュメンタリーとても良いと聞きまして・・・
・FAKE(佐村河内守のドキュメンタリー)
これ森達也監督なんだよな、絶対観なきゃ・・・ 最近のネット炎上案件、被害にも合ってない人間が石を投げまくっているのを見て気分が悪くなるというかフラっと来るというか、何か以前よりもそういうことを危険に感じるようになってきていて。それに、自分が好きな人やものを悪く言われるのって普通に気分が悪くなるでしょ。俺は好きなんだけどなぁ、それも言いづらいということが良くある。でも叩く側はネットなんだから好きに言わせろ、強い人は自分が炎上してもdisには慣れる・慣れろ、気にしないという。俺には無理だな・・・ 佐村河内守さんはゴーストライターを用いた悪質な商売をしているから問題になったというイメージだけど、本当のところや詳細はどうなんだろうか。その他のことにしても、真実や一次情報をどれくらい知ったうえで自分は物言いしてるだろうか、と考えることがある。せめて「石を投げたい」ありきでアクションしないように気を付けたい。
・ラスト・タンゴ
・パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト
・ブルーに生まれついて(チェット・ベイカーの映画)
・JACO
これらもレッキングクルーと同じ!とにかく観なきゃ!!!
・ドント・ブリーズ
盗みに入った家のジジイが最強過ぎるっていう、マストでしかない映画。恐らくジジイはサイコ野郎なので凄惨な表現が多々あるかと思うが、楽しみ・・・

未分類カテゴリの最新記事