映画「隣の家の少女」

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エグい。
前評判通り、救いのない映画で、映画館出たあとぴあか何かのインタビュー受けたあとはあまりの哀しさに「60点」と言ってしまいました。
でも、帰りの副都心線の中で思いを巡らせているうちに、色んな意味でスゴい映画だと思えるようになりました。
異常、暴力、性のエグさにばかり気をとらわれていると大事なものを見落とすというか。
普通なもの平和なものと、狂気の、接点だとかねじれを感じます。
これはリアルの生活でも良く考えるんだけど、心の問題を抱えていたりいわゆる精神異常とされる人でも、至ってノーマルなふるまいや考え、優しさとも言える思考や行動を取ることだって大いにあり得るということ。
というか常に性衝動や攻撃をぶちまけている人間なんていない。
ただ、トリガーは軽く動いたり、予期せぬ時に引かれたりする。
この映画、本当にエグいんだけど、男と女、結婚、子育て、虐待、性愛、純愛、色んな要素を含んでいてそれを読み取ったり考える必要があると思うんです。というか活かさないと。
希望と言えそうな部分を極小化したことによって、それが絶望とのコントラストになれば良いななんて思いを打ち砕くほど圧倒的に絶望的。でもチャンスはあった。それだけに後悔も。
語り部となる人物が冒頭とラストで少し心象に変化があるのが救いなのかな。でもこんな体験をしたらまともな人生は送れないでしょう。

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