風立ちぬ タバコを吸えない凡人の視点

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「風立ちぬ」を観に行った。
鳥肌が立ったり号泣したりと大変だった。
・きちんとした戦争の描写がない
・死体が映ってない
・上記は宮崎駿の作家性、また限界
そんな人は少し面倒ですが
漫画版のナウシカを数回読んでから
映画館へあと数回ほど足を運べば良いかと。
直接的にそんな描写をわざとらしく
プロットに盛り込むまでもなく
あの映画は残酷さを描き切っていた。
むしろ上記のものが切り取られている
ことが恐ろしい。
リアルとファンタジーが
混在していて(意識的に混入させてあり)
その辺りも鮮やか且つ恐ろしい。
肉体的な死は描かれていないかもしれないが、
メインキャラクター達を通して、
死と再生は何度も描かれていた。

この4分の動画をワイルドスピード初日の
予告で観たんだが、ワイルドスピードに
向けて調整し切ったギアを
完全に狂わされてギャン泣き。
どうしてくれるんだ。
俺は巨漢の殴り合いが観たかったんだ!
この動画にもSE(音)と絵の組み合わせで
恐ろしさの片鱗が見て取れる。
俺のような凡人はこのような
世界の混沌に耐えられるだろうか。
殺人兵器という側面から目を背けることは
確実に不可能な「飛行機」、これに
主人公は自分なりの希望を見出していた。
また、自分なりの愛にも生きた。
正解だとか不正解でなく、
主人公と菜穂子とのような
激しく傲慢な愛に俺は貫かれた。
詰る者よ、お前は彼らのような
仕事、生き様以上の成果や愛を
この世に生み落としているか。
一片のくもりもない愛を家族に注いでいるか。
一方、被弾して延焼した学校や家などを
目の当たりにし周囲が大騒ぎでも、
主人公はどこか他人ごとかのような
冷静さやある種の無関心さを発揮して
平常心を保てる男でもあった。
その描写の一部から「強さ」も
垣間見えないこともないが、
それとは違った狂気的な何かを俺は感じた。
それは映画のエッジになっている。
「風立ちぬ」でかなり重要な
アイテムのタバコ。
タバコを吸えない俺にとって、
あの間(ま)や喫煙シーンでの社交は
深い嫉妬の対象だ。
・仕事中のタバコ休憩
・タバコで口をふさいでおいて酒を回避
・タバコの席での思わぬ交流
これらは吸ったことがない人間にとって
喫煙者そのものやタバコそのもの以上に
アンビバレンツな存在で、
しかし時に憧れの対象ともなる。
「喫煙所で何話してるんだろう」
「俺たちはタバコ吸えないから
ネットサーフィンで休憩してるんだよ!」
吸わない人間はしょっちゅう
こんなことを考えているのである笑
そして「風立ちぬ」のキャラ達に
対しても憧れたり、タバコばっか
吸いやがって!などと思うのだ。
ネタバレを避けて語ることはムズい笑
夢や浪漫、社会の側が悪いのではない。
いつも足りていないのは自分(お前)
であるとこの映画に再認識させられた。
夢、浪漫、狂気に生きよう。
 それでは・・・
 Beat your cajon!
 ※「Beat your cajon(カホン)」とは・・・
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