史上最高のクリスマスソング・ジングルガール上位時代 / プレステージ加藤

史上最高のクリスマスソング・ジングルガール上位時代 / プレステージ加藤

12月になったし、クリスマスといえば、という話を。

私は、音楽に詳しいかと言われると極めて多くの音楽を聴いている識者である訳ではない。しかし、一応音楽活動をしている人間としていうと、21世紀のポップミュージックに限定しない世界中の音楽において、この曲より「凄くて良い」曲というのはほぼ無いのではないか、と私は思う。

■ジングルガール上位時代 / Tomato n’Pine

惜しくも2012年に散開(解散ではない)した、トマパイのクリスマスの超名曲である。
MV含め、多分細かく言及しだしたらもう3年かけても語りきれないから、以下の点に絞る。

1. 田中秀典さんによる心を打つアレンジ
冒頭の変拍子、オルガンのフレーズ、特にサビのドラマチックな展開、、、挙げればキリがないけど、1番度肝を抜かれたというのか好きなのは2サビの後のセリフのところのD♭mM7。

このマイナーメジャー7というコードのあの切ない響きを

「抑えられない夜をこえて」

のところに持ってきてるのが悶絶慟哭せざるを得ない。

田中さんはSCANDALのあの大曲「太陽と君が描くstory」なども手掛けておられる、しかもお誕生日は5/13と現代の音楽神スティービー・ワンダーと同じという存在が奇跡の憧れの人である。

2. 銀のそり 日比谷線、8時58分
西洋のジェーン代表がジェーン・バーキンだったら、東洋はこの人で間違いないトマパイの作詞はジェーン・スー御大によるフレーズである。

これを越える比喩を私は知らない(王様のレストランの松本幸四郎風に言ってみる)

日比谷線は人によってはあまり乗らないかもしれないけど、六本木ヒルズに行く時、はたまた最近素敵なビストロが増えてると噂の北千住に行く時、この曲のここを思い出すと幸せになれます。

あと「8時58分」
これほど色々人に対して想像を掻き立てるフレーズもあるだろうか。自分の娘が産まれた時間が8時56分だったのだが、医者に「実は出切ったのが8時58分だったりしません?」って聞いたりしてしまった。医者には「(何でや?)」という不思議な目で見られた。

何の巡り合わせかお会いする機会があり、ジェーンさんご本人にこの事を伝えることができた時本当に嬉しかった。

3. MVが最高
WADAちゃんを見るために西麻布でのライブは上手を最前をキープした思い出に染まる。

トマパイが散開した時はこの世の終わりのように思ったけど、この曲だけじゃなくまた戦わないアイドルとしての存在感は稀有なものだった気がする。

クリスマス周辺は寒さに慣れてない時期で何かと忙しく文字通り心を亡くし辛いことも多いけど、この曲と彼女達を思い出して少し気持ちを楽にすることができる。
皆さんも是非聴いてみてください。

文責:プレステージ加藤

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