樋口日奈 1st写真集「恋人のように」に寄せて / プレステージ加藤

樋口日奈 1st写真集「恋人のように」に寄せて / プレステージ加藤

都市公園、あなたの街にも当たり前にあり貴重な存在である公園のことを指すのだが、我々みんなのために存在し、当たり前に我々に癒しや豊かさをもたらしてくれる。

それはなぜ可能か、実は公園の存在というのは都市公園法という厳格なルールによって厳格に定義及び管理運営されている。例えば、街中の公園で出入口が隣の家から直接入れるように設置されていることはないのだが、そう言われるとそうで当たり前だと思うでしょう。

それは基本的に公園への出入口は公道に接し隣接地の所有者が出入りする、ということが都市公園法に規定されているからであり、言われてみれば当たり前のルールによってその存在は当たり前に担保されて当たり前にその恩恵を我々は享受できるのである。

10年間である、乃木坂46で活躍し続け、美しくあり続け、我々に癒しと豊かさをもたらし続ける樋口日奈さん。栄枯盛衰激しい業界でそれにしても長過ぎる10年間、当たり前かつ貴重な存在であり続けることがどれほどすごいことか。

そしてそれを我々が改めて噛み締めるにはコレしかないだろう、というような写真集がドロップされて、トーニャハーディングもユニットで泣いている。

ただ存在を担保してくれるだけではなく、時に重荷にもなる乃木坂46といういわば厳格な「ルール」の中で我々からは想像を絶する苦難と共に歩んできた10年を経て、磨かれた美しさが色濃く反映された素晴らしい作品と言える。

ただ彼女曰く「自然体」な中身が、これも「当たり前」に我々に幸せをもたしてくれるのがなんとも贅沢な逸品である。

この10年間、仮に途中の分岐点で違う道を選んでいたとしてもそれでも美しいには変わらないとは思うが、乃木坂46での活動の到達点としてこの素晴らしい写真集があることは、この不穏な世の中の少なからぬ人々に幸せをもたらしていると感じる。

文責:プレステージ加藤

オアシス21

※サムネイルの写真「オアシス21」は、十数年前のプレステージ加藤とトーニャハーディング再会(再開)の地であり、2022年4月にトーニャハーディングが出張の際にプライベートで撮影したものです。

■関連記事

【樋口日奈写真集】10年分の胸に詰まった想い、秋元康を覚醒させる

プレステージ加藤カテゴリの最新記事