DUB MASTER X

  • 2011.11.09
  • DJ
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最近積極的に外人DJとかに臨まず、
ほぼ内輪な感じのパーティにしか行かない。
そうすると、感動することはあっても、
“脳天を貫かれる”ようなことはやはり
確率としては低くなるだろう。
ここ数年でヤバかったのは身内なら
sexcity @大阪ヌオーでのセク山兄貴こと
セックス山口のプレイ。
触発されたオカダダが相当本気になったのも
面白かったが、それだけ兄貴のプレイが
凄かった。一回音止めるボタン押しちゃったけど。
でもそれすらプログラムされていたかのような
リカバリーと、熱の起こし方。
(それまでがスゴすぎたから、客が全員味方っていう)
そして1度ならずとも2度俺にとって
“脳天を貫かれる”体験をさせてくれたのが、
DUB MASTER X 御大。
まず、ドリーミングディスコ3 @MOGRA
https://club-mogra.jp/2011/07/22/866/

で、「共演」というのもはばかられるのだが
ご一緒させていただいた。
(ねむきゅんから直々オファー来たぜ)
それまでもあの小箱では幾つも他の
小箱では起こり得ないような奇跡を
見てきたし、時にその内側にもいられたような
気がするが(からぱたお前のパーティもだ)、
DUB MASTER X さんの出す音、それは
全く次元が違っていた。
そもそも早稲田茶箱の店長エージさんが
タイミング良く出音のチューニングしに
来てくれる時でないとMOGRAのスペックを
フルでは味わえないというウル技のような
ところもあるのだが。
(「MOGRA音悪い」じゃないんだよと
 知ったか厨に言いたい。
 ポテンシャルあるんだよあそこは)
出音を気にするプロDJはその箱向けに
音を調整して持ってくる、というのは
良く聞く話だけれども、ここまで違うとは・・・
(例えばシカゴハウスのdizなんかには、
 いつも音が微妙だなぁと思ってた
 ラ・ファブリックで「あれ、音が違う」と
 思わされたし、地味なトラックからの
 ビルドにも関わらず早くも序盤で泣かせてくる
 その腕も世界最高峰だと思う。)
小箱で無理してゲインや低音を上げると、
当たり前のように音が歪む。
ところが、DUBさんの出す音圧は恐ろしく
強力ながらも全く耳障りでなく、
優しくしかし強制的に俺たちの腰を動かす。
なんだこりゃ。
MOGRAといえばこの時
https://club-mogra.jp/2010/09/03/477/
の松井寛さんもそんな感じで、別次元の
音を出していた。もう1年も前か。
mokomokoナイスブッキング!
DUBさんや一流がかけるセットや繋ぎで
感動するのではなく(もちろんセットも
素晴らしいが)、音作りや出音そのものに
震えるという・・・
そしてやってきた、何かとお世話になっている
パーティ「あの日のようにささやいて」。
https://anosaya.com/post/11853157796
俺、第1回はゲストだったんだよ(涙)
完全な噛ませ犬だが、遠吠えの声はデカいぜ(泣)
ここでまた思い知る。
キター!あの音。しかも茶箱はエージさんの店、
そもそも音が最高なのに。
そんな場所でDUBさんの音に酔う。
泣きそう。
で、手元を見てみた。
EQフラットじゃん・・・
なんでそれが最適解になるのよ・・・
なんか泣けてきた。
そしてレコードとCDを嬉しそうに
取っ替え引っ替えするんだけど、
CDでも音が超良い。
EQフラットじゃん・・・
手当たり次第わかりそうな奴に
「EQフラットじゃん!何これ!」
「EQフラットじゃん!何これ!」
とふれて回った。ウザい。
凄すぎて勉強にならない1日でした。
地元であんなに「音」に心酔できるとは
思わなんだ。
自分とは全く違う生き方をして来られた
方なんだろうけど、こうやって同じ場所で
仲間たちと共にプレイを体感させてもらって
心の底から幸せと思えた。
楽器育ち、バンド畑の自分にとって、
DJというものの限界を勝手に感じてることは
良くあったし今でもある。
でも音に対して全く違うアプローチ
(か何か)で、こういう感動のさせ方、
踊らせ方もあるんだ、これがDUBなの?
ということを頭じゃなくて身体で
わかることが出来た。
色んな極め方ってもんがある。
それまで全くと言っていいぐらい
知らなかった失礼な野郎ですが、
DUB MASTER X さんを尊敬するDJリストに
そっと加えさせていただいた。
また超贅沢に、MOGRAや茶箱で
DUBさんのプレイに包まれることを祈って。
 それでは・・・
 Beat your cajon!
 
  ※「Beat your cajon(カホン)!」とは・・・


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