終わったパーティの話をしよう1

  • 2014.09.18
  • DJ
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終わったパーティの話
しばしば終わったパーティの話をすることが
イケてないこと、振り返るのは女々しいこと
かのように語られている場面に出くわす。
それも一理ある。が、俺は振り返りたい。
一心不乱に突き進むことも大事だが、
時に反省や成功体験の振り返りから
学ぶこともあるだろう。

spa wars
という、自分史における最高傑作を
アナログレコードでリリース出来たこと、
(しかも録音を素晴らしいエンジニアさんに
支えられ、名匠・小鐵徹さんに
カッティングしてもらえたこと)
それ以前に相棒のプレステージ加藤との
確執を乗り越えて再び音楽を一緒に
出来るようになったこと、
数々の嬉しいオファーをいただいたことなど、
じっくりと振り返ることをしてこなかった。
それはそれで良かったんだが、
急にいくつかを振り返りたくなった。
ここに挙がる事項とそうでないことで
順位をつけられるものではないのを
先に言っておこう。
ゆけむりDJs
9/20の加賀温泉郷フェスティバル前夜祭でも
一緒になる、DJ CARP、J.A.G.U.A.R.、
なちゅの3人とはここ1年ぐらいで
かなりの現場を共にしてきた。
彼らが居なければ日本語オンリーで
DJをやることをここまで楽しいと
思えていなかったのは間違いない。
どんなにセンスの良いDJが
センスの良いプレイを見せ
ナイスなMIX CDを出したところで、
感動はするものの当然それは
他人のものやセンスであり、
何か自分とは壁のようなものの
存在を感じてしまっていた。
自分が日本語DJネイティブでは
ないからか?悔しさもあってか(笑)
なかなか聴き込めないし入り込めない。
昨年の音泉温楽@渋温泉は金具屋で
この3人と「MIX CDを一緒に作ろう」
となったときに、
単なる思いつきや利害関係を超えた
結びつきや実現可能性への期待を
確かに感じられた。
幾つもの現場を共にしてきたからか?
MIX CDを4人で作る。
これはCDが4枚になっても良いのだが、
現実的に言ってそんな長い作品に
時間を割いてもらうのは難しい。
例え盛り上がりを感じ取ってもらい
CDを買ってもらったとしても
家に持ち帰ってからの精読率ならぬ
精聴率はとても低いだろう。
だからCD1枚の中にDJ4人が
登場することになった。
最大の尺は80分。(その80分ですら
時間をいただくことは今では難しい。)
その中に4人で、1人あたり20分。
以前の俺ならばDJの持ち時間が30分でも
「は?少ねーよ。そんなんでジワジワアゲて行けねー」
などという考えであったが、
ここ数年で随分と変わったものだし成長した。
持ち時間が10分だろうが、15分だろうが、
たとえ1曲だろうが他の誰にも出来ない
(敢えてやらない、も含めて笑)
パフォーマンスをやって
爪痕を残してやる、と思える。
そして、他の人々の試みを知らないので、
80分のCDを4人のDJで作るということを
とても新鮮に感じワクワクした。
DJ CARP
日本語イベントやDJ CARPは
自分のDJに対する考え方を大きく変えてくれた。
「ドラマティックなカットイン」
を得意とするDJ CARP。
プレイの中に込めるストーリー、
曲名や歌詞に注意していないと
ついていけないダジャレ的展開(笑)、
老若男女を問わずダンスの渦に
巻き込んでしまう対話力、
これらの多過ぎる情報量を矢継ぎ早に
繰り出すカットインとナイショの仕込みで
未だに俺を混乱・興奮させ続けている。
初見のDJプレイで「なんだこの人・・・」と
衝撃を受けたものの、仲良くなるまでには
かなり時間を要した、CARPさん孤高感あるから(笑)
CARPさんからの俺の印象も悪かったらしい(爆)
だがこの人のプレイに触れ続け、
各地の大舞台や温泉へ連れて行って
もらうだけでなく、
共に何かを作れるような仲にまでなれて本当に良かった。
J.A.G.U.A.R.
あのSOCCERBOYをして
「今、和モノならジャガーだよ」
と言わしめた男。
(SOCCERBOYもCARPさんやジャガーさんが
きっかけで出会えたしなぁ)
出会いはアキバにMOGRAが出来る前だった気がする。
アニソンやボカロ系がメインのイベントで、
アニソンを挟みつつもひとり気を吐き
アイドルソングやJPOPをスムーズにつなぐ男を発見。
℃-uteの憧れMy STARがかかると同時に
ラウンジにひとりポツンと居た俺はフロアに走った。
まさかこんな場所でかかるとは。
あの日俺はジャガーさんに話し掛けただろうか、
やめたんだっけか笑
洋モノメインの四つ打イベントを主催するも、
数年間のうちに迷走の果て、
ライムベリーの前身であるMOE-K-MCZを
ゲストに呼ぶなど、それ単体は面白いながら
コンセプトはブレ続け、気付けばレジデント全員に
三行半を突きつけられていた俺。
そんな状態でも一緒にやりたいと言ってくれた
奴らもいて、悪いことしたなぁ。
時を同じくしてアニソンやアイドルに救済を
求めていた俺が半ば必然的に出会ったのが、
その手のDJイベントやジャガーさんだった。
俺がかけると犯罪でもおかしたかのような
視線を向けられ場が凍りついたアニソンや
アイドルソングが、TPO次第によっては
こんなに熱狂を生むんだということを知った。
のちにMOGRAの店長となるD-YAMAも、
ジャガーさんも、そしてMOGRA黎明期に
ブースにいたDJたちも、「向こう側」
の存在でしかなかったし眩しかった。
そして俺自身はそっち側には行くことは
無いんだろうと思っていた。
だが今は交わってる。
MOGRAで「アニソン」という枕を外した
広義の「和モノ」やアイドルソングを
アリにしたのは、ジャガーさんと、
Idolpops for Y’all(イベント)だ。
主催のmokomokoがMOGRAで打ちたいと
言ったとき、確かMOGRAは2年目ぐらいだった。
アニソン、ゲームソング、ボカロ系中心の
ハコではアイドル曲オンリーイベントは
無理があるんじゃないかと俺も思った。
でも盛り上がったし望まれるパーティだったね。
今見返してもIdolpops for Y’allは
あり得ないぐらいヤバい人選だった。
ジャガーさんが貫いてくれたからこそ、
そしてmokomokoが中心になって
新たな風穴を開けたからこその今がある。
そしてMOGRAは単なる憧れの場所から
俺にとってのホームになった。
なちゅ
なちゅとの出会いもMOGRA!
からぱた主催の漢字二文字イベント
(時を経て9/27復活!「奉行」)で。
その時はなちゅDJ始めてなかったはず。
短期間に一番進化してるのはなちゅだし、
DJの本数もメチャクチャ多い。
ゆけむりサウンドのMIX CD制作も
実質彼女ナシには成り立たないという・・・
MIX CDで何をどう担当しているかは
サイトをご参照のうえ本人達に聞いてください笑
スカートディスコの時も思ったけど、
DJって歴じゃないのよね、センスと推進力。
あっという間にどっか行っちゃう笑
iTunesを使い倒して膨大な曲の
アーカイブの仕方が非常に丁寧で細かく、
元々そういったところを大事にしている
彼女だけあって、フロアの反応を
敏感に読み取って臨機応変にプレイできる。
つくづく自分はガサツだなと思う笑
(最近は1度焼いて使ったCDを
どこかにやってしまわず再利用出来るよう
少し気を付けてます)
これからの話
俺以外はそれぞれ定期的に主催する
イベントを持っていて、
一番やりたいことはそれぞれ。
当然DJやパーティに対する考え方も
大きく違うところがありながら、
4人が集まり現場でのDJプレイや
MIX CD制作内での切磋琢磨をしていると、
お互いに影響し合っているのが良くわかる。
単に慣れ合いや真似っ子ではなく、
それぞれが強い個性を持っている。
この4人の現場に来ている人なら
現場でもCDでもどの音が誰のDJ中か
ブラインドでもすぐにわかると思う笑
それぞれが色んなパーティからの
出演オファーを受けているが、
「4人セットで」呼んでくれれば、
温泉地に限らずその場を盛り上げてみせましょう。
ゆけむりDJsと名乗っているからには、
色んな温泉地でもやってみたい。
大分でも、箱根でも、草津でも、
熱海でも、北海道でも・・・
音泉温楽や加賀温泉郷フェスが
証明しているように、温泉地での
イベントには熱狂もチルも
世代を超えた交流もハプニングも全部ある。
我々は温泉DJを台頭する存在になりたいね。
宣伝
そんな3人と俺が出る温泉系の
・2014.09.20 加賀温泉郷フェス前夜祭
・2014.10.19 綱島温泉湯会 ~そらゆね~
・2014.12.06 音泉温楽2014 渋温泉@金具屋
よろしくね!遠くない遠くない!
ていうかお客さん各地から来過ぎだもん。
そして100枚ずつ作って
温泉系イベントのみで頒布するも
すぐに品薄状態になってしまう
こちらゆけむりサウンドのゲットもお早めに!

 それでは・・・
 Beat your cajon!
 ※「Beat your cajon(カホン)」とは・・・

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