BUBBLE-Bさんの、2010年から2018年のワークスをまとめ、華麗なるマスタリングにより10年近く前の曲もパワーとシャープさを兼ね備えた綺羅びやかなトラックに進化して収録されたCD「ガモリ3」をいただきました。
素晴らしいアルバムです。BUBBLE-Bさんと出会う前、ニコ動やYoutubeでその存在を知り、SNSでは片思いフォローしているのみで、「尊敬しているけど怖い人だな」という印象でいた時期の曲も収録しています。
そのせいでエモーショナルみが深い(エモい)というのもあるし、この非常に危険なCDにちゃんと「JASRAC」の許諾番号とマークまでついている用意周到さというか執念と言えばいいのか、やはり「怖い人だな」という畏怖の感覚を忘れてはいけないという戒めを新たにしました。
どれも、流石バボさんクセが強い、面白い、とクスクスしているとあっという間に終わってしまう曲ばかりかと思いきや、良質なポップス作れるんじゃん・・・と感嘆させられたり、1万字セルフライナーノーツにもある通りAkufenを想起させるカットしまくりのサンプルを使ったトラックあり、メタルあり、慰める奴はもういないバンドネタの天丼あり・・・
本来的、いわゆるクラブ的なダンスミュージックも、JPOPも、そしてナードコアも深く愛してしまったような人は恐らくアウトプットに悩んでいるうちに誰しもモンスターになってしまうと思うのですが、バボさんはその過程においてもあらゆるコミュニケーションや言語化を特に努めてきた人でもあると思います。
だから私のような何についても浅い人間でも毛嫌いせずに面白いと思える、参加したいと思えるのです。
贅沢ホリデイズさんの節子BUBBLE-B REMIXで、ナードコアのことはあまりわからない自分でも、ソロワークスと嘯きながらEnjo-Gの声が確認できたことに涙を禁じ得ませんでしたし、あのネタが!とわかるものが結構ありました。それはバボさんのおかげで、関連する人々のライブや作品にも触れることが出来た(無理矢理摂取させられた)からに他なりません。
個人的なハイライトとして、我々トーニャハーディングも何度もライブをさせてもらった地、気仙沼のことを思い出す横丁ライジングオールスターズの2曲。これがどちらも大変素晴らしい楽曲になっていて、気仙沼でのダンサーの素晴らしいパフォーマンス、純也さんをはじめとするシンガーたちの歌、贅沢過ぎる海鮮やホルモンなどの記憶が蘇ります。
こと最近別れや、失うことばかりに囚われていたのを反省し、人生には別れもあれば出会いもあるということを再認識させてくれました。
もう1つ、REMIX TRACKS SIDEに収録されているChelipさんのREMIXでも、本当に色々なことを思い出します。バボさんのREMIXが素晴らしいのはもちろん、トーニャハーディングもChelipさんのガールズ・ミッドナイトのリミックスをさせていただき、リリースイベントの特典CD-Rとして配布していただきました。
鳥取県発のアイドルの曲をサワサキヨシヒロさんが作り、BUBBLE-Bさんや我々がリミックスする、もう4年ほど前のことになりますが夢のような出来事です。我々のリミックスを試聴だけでも一般公開できないか、サワサキさんやChelipさんにお願いしてみますね。
天誅さんは平井堅のPOP STARをパロったVIP STARで当時知り(聴きまくりました)、今ではバボさんと繋がりがあることに何の疑いも持ちませんが、ごめんね☆セキュリティのバボさんのREMIXもヤバいです。「作ってみたwww」と自虐と承認欲求の狭間でちょけるだけの人間ではなく、この手のサウンドをちゃんと音源化しパッケージングするというのがヤバいです。
そしてごめんね☆セキュリティの衝撃的過ぎるアウトロから、節子のREMIXへ。もうREMIXとかいう概念を超えています。あの曲のカラオケが始まったと思い、「I couldn’t look back」と歌い始めても完全に許されると思います。ぜひクラブであなたと一緒に歌いたい。
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