アゲない

NO IMAGE

アゲない音楽、アゲないDJが
実は相当好き。
HIPHOP・R&Bはちゃんと通ってないながら
スゴく好きで、憧ればかりで
BPM90付近の曲をセットの最初の方に
多用するのもそんな単純な理由で。
momonakiのFallin’ Snowもドンピシャ。
(あれは多くの点で素晴らしいけど)
行間だったり、リズムの妙が出やすいのは
どうしてもBPMがその辺りかそれ以下。
ブ厚いストリングス載っただけで泣ける。
HOUSE以上のスピードになってくると
どうしても攻撃的になりがちで、
無理矢理心拍数を上げてく感じに
なるというか。
(HOUSEで超メロウ、TECHNOのミニマルで
泣けるくらいリズムの妙がヤバいやつも
あるんだけどね!ドラムンでも。)
安藤裕子さんのアルバム
「JAPANESE POP」はそういう俺の気持ちを
グッと押し上げるようなヤバいアルバム。

■試聴可能
https://itunes.apple.com/jp/album/japanese-pop/id389093976
昨日運転中に車で初めて聴いて、
「子守唄アルバムかよ!!」
なんて茶化したけど泣きそうだった。
クセのある歌い方を前面に押し出した
かと思いきやウィスパーボイスだったり
優しい歌い方だったり・・・魔性・・・
アレンジは超秀逸だし、アーバン要素も
あって、またキャッチーさすら
持ち合わせてるのがヤバい。
露骨な上澄みのプロット集合、
単なる組み合わせ、にまみれた産業音楽に
一石を投じてると思う。
その石は多くの人に見えないけど、
自分のプレイで知った何人かの人が
momonakiを買いにローソンに向かい、
imoutoidを知りたくてググって
初音ミクアルバムを買ってくれたように、
「最近の音楽はクソだ」
って言って何もしないんじゃなくて、
非力ながら啓蒙はできると思う。
何の使命感があるわけでも無い。
少しでも自分のDJに注目してくれる
奴らがいるから、もう外野ではいられない。
好きとか会いたいとか愛してるのループ
ってのは確かに公約数的な部分だとか
それなりの強度を持つ。しかしながら
時にただの記号にも成り下がる。
そういうのがメロディと合わせて
手クセ感強くなると、みんな
バカじゃないから倦怠感出てくるよね。
CDが売れないのってコピーのせいなの?
そこにはとても懐疑的だ。
アゲないもの、ノれないもの、
歌詞が抽象的なものにも素晴らしいものは
沢山あるって、多くの人が知ってる。
それを伝えて欲しい。
一生の思い出になる音楽はまだまだある。

音楽カテゴリの最新記事