奇跡の教室

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奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
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最近の超推薦本。
というか、顧客にせよ将来的な
指導にせよ友達にせよ、売り込む
というより感化してもらう、
共に学んでもらうということが
自分のテーマな気がして、それは
一重に「教育」とも呼べるんじゃ
ないかと思える。
一気に読み進めてしまった
「奇跡の教室」。これも
メルマガ「平成進化論」鮒谷さんの
ご紹介なしでは知り得なかった
大変貴重な一冊。
(奇跡の授業で題材となった
 「銀の匙」本編にも要チャレンジ)
灘が何で一番偏差値高い学校なのか、
そんなことは焦点にもなってないが、
それが分かる。
「他と全く違う」教育をしているから。
(その意味では母校にも感謝している。)
エチ先生の変にへりくだるでもなく、
またおごりたかぶらず、生徒への愛に
溢れた授業のスタイル(教育方針)、
生き方。
教育事業従事者のみならず全ての
ビジネスパーソンがたとえ書物のみの
情報であっても触れておくべき
ことだと思った。
P179より始まる、エチ先生から
生徒へあてた、卒業文集の編集後記の
部分では電車内にも関わらず涙が
溢れた。
(該当書籍には後半部分のみ掲載
とのことで是非全編読みたいものだ)
まさしく愛であり、しかしそれは
押し付けでなく、実の親子関係への
無常観にも似たものがある。
また、ハンナ・アーレントの言葉
にも似た、
「本人の自覚や標榜に関わらず
 刻印される出自や出身」
についてもエチ先生は触れられており、
生徒を子供扱いしておらず1人1人の
人間として見、世に(あるいは大学に)
出て行くことの重要さも説いている。
「この本から何か得することを
 学ばなければならない」
では無く、追体験してみる、
興味持った部分だけでも掘り下げる。
言い換えるとシンクロ+α
といったところだろうか。
この「奇跡の教室」自体においても、
エチ先生の故郷の港には
ニューカレドニアからの船が来る、え?
ニューカレドニアは”南太平洋の楽園”
だって?調べなきゃ・・・
(文脈的には貿易の背景を調べるところだが・・・)
と個人的な好奇心のアンテナを
立てるだけでも、受動的であった
読書の姿勢が変わるのかなと
実感できた。
もう1つだけ例を上げれば、
元フジテレビキャスターの黒岩さんも
エチ先生の教え子かつ『恩師の条件』
という本を書いているのか、
気になるから読んでみよう・・・と。
(実際にはAmazonの中古のみ扱いで
 ¥7,000近く汗)
俺が「何も言わずに読んでみて」と言うと
怪しさしかないのだが(涙)、
実績を伴いロジカルそして情熱的に
情報提供を継続されている鮒谷さんに
「何も言わずに読んでみろ」と言わせる
本とは一体どんなものなのか、
気になって手にしたかいがあった。
スロウリーディング、そして
スロウスタディイング?の有益さ。
学んだつもりで忘れてしまう
読書や勉強から脱却し、血肉にする
ためにのめり込む、そしてその
環境を作る、人間関係を作る、
そんなことの重要さに気付かされた。
改めて、ご紹介いただいたことに
感謝したい。
奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
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