ハイ・フィデリティ

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女の子のために、テープ作ったよなwww
wwwなんて言ったけど、焼くんでも
UPするんでもデータ送るのでもないんだよ。
わざわざ音質下げて違う媒体に移す。
A面とB面切り替えのタイミングが
難しくて曲の長さ足し算して・・・
そういう格好悪い作業経て作る。
■I Believe (When I Fall In Love It Will Be Forever) / Stevie Wonder

映画だと最後の方でこれがかかる(泣)
映画「モテキ」を観て、続けざまに
2回観て、(前後するようにドラマ版を
Gyaoで一気観)まず観直さなきゃと
何故か思い立ったのが、
ハイ・フィデリティの映画。
ハイ・フィデリティ 特別版 [DVD]
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・・・その前に。
妙な縁で再開した人に、
「映画も良いけど原作の小説が最高」
とオススメされて、買って温めておいた
DVDをグッと我慢(レンタルでも
観てるしね)、小説を読み始めた。
ハイ・フィデリティ (新潮文庫)
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大の小説嫌いの俺がハマるハマる!!
映画ではナイーブな問題で全体に
フィルターがかかり過ぎないように
適度にジャック・ブラックの最高の
カットインが入るけど、映画特有の
時間の制限もあって大味な表現になりがち。
それが小説では全てが繊細に伝わる。
例えば、映画では盛り込み方に
失敗してしまったような、
https://cajon.tumblr.com/post/11076858734
―「ここ、ソウルはある?」次の午後、
ひとりの女性客がそうたずねる。―
この部分なんて最高。
続いて、
https://cajon.tumblr.com/post/11264896858
―ブルース・スプリングスティーンの
歌の世界では、とどまって腐っていくか―
の部分。
共に、女性問題とステータス問題、
自分のUSPに振りきれておらず
びろんびろんに引き伸ばされた
モラトリアムとの葛藤を続けている
その様を描いている。
俺なんかは今のアイドル市場批評や
皮肉屋がこれらの総称を”サブカル”
とだけ一瞥するのが最高に気に食わない。
葵新伍が
「”ジャポネーゼ”をサッカーの下手な
日本人からサッカーの巧い日本人て
意味に変えてやる」と言ったことを
俺も取り入れたい。
宮台先生が最近の全著書で
「仕事で自己実現をはかるな」と
言っていることとセットで考えると、
今一度こういった作品群や市場の
価値、己の存在をまとめて振り返って
創作の方向性や立場ってもんを
明らかにするのも悪くないと思える。
・・・
音楽が大好きだ、映画が大好きだと、
イノセントに叫んでいても良いけど、
そんな俺達を見て、社会は、親は、
同僚は、結婚し子供を育てている友人は、
嘲笑したり訝しげに見ている。
実際にそういうこともあるかもしれないが、
そういったネガティブさを助長するのは
自意識に他ならない。比べるのも自分。
何度か解脱を経て、死ぬ間際に
「結構色々頑張って平均的な人生だった」
なんて吐くよりも
「いやー色々あったがこれだけは楽しかった」
と言いたいもんだ。何は無くとも良い。
そして、その側に最愛の人間がいればね。
モテキも、ハイ・フィデリティも、
この歳になった俺が見るべきものだった。
人生の1/3はとっくに終え、もう少しで
半分に差し掛かるって時だ、
ただの娯楽を娯楽と受けて楽しみつつも、
共鳴し、投影し、真剣に考えることも
していこう。俺は消費しない。
最後に、訳(やく)だって10年以上前に
成されていたとは思うが、この世代
特有のものなのかな、全く鮮度を
失ってない訳者さんの言葉を。
https://cajon.tumblr.com/post/11570622939
それでも、まだまだ俺たちはやれる。
ロブやローラ、バリーが作ったように、
内発性はきっとヤバいパーティを
連れてきてくれる。
酸いも甘いもやってきて、それでも
格好悪い作業を心から好きと言える時に
大事な人や仲間と心が通じる。
 それでは・・・
 Beat your cajon!
 
  ※「Beat your cajon(カホン)!」とは・・・


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