ヒデ(中田英寿)が活躍し、注目されていた
時の日本のサッカーは、頑張れと応援しながらも
何か引っかかるものがあった。
素人目から見てヒデの実力はずば抜けている
ように見えたけど、何か上手くチームと
絡んでいないようにも見えた。
実際不和が報じられたりもしていた。
あれから何年か経って、ヨーロッパで
活躍する日本人選手が増えた。
他国と比べてまだまだ足りないという意見、
野球と同じくまずはJリーグをもっと
強化して優秀な選手を海外に出すなという
意見、色々あると思う。
個人的にはなるべく若いうちから海外に出て
キングカズのような人間やカズとはまた
違った亜種・別種を生み、色々特徴を掴んだ
結果Jリーグを選ぶ、というようなことが
標準化すれば自ずとJリーグのレベルは
上がると思う。
※尊敬するカズの本も出たので次に読むため
ストックしてある。
外国人選手の補強でのレベルアップや、
「日本で育てるのが吉」みたいなものは
根治とか根本的な底上げになる根拠は
一切無いのではないか。
スポーツはビジネスと違って根性論が
まかり通る部分もある?ので一概には
言えないが。
前段が長くなったが、俺の中でヒデを
通したストーリーというのはとても
重要だった。
何であの屈強そうに見えて実際結果も
出してきた人が若くしてサッカーから
離れてしまったのか・・・
孤高な感じに憧れるとか、そういう
部分もあった。
全く調べて無いけど、あの人のことだから
精力的に世界を回ったり、色んな活動を
しているのだろう。
何故そういったことが気になっているのか
というと、ヒデが活躍していたあの頃の
サッカー選手のインタビューやTV番組での
コメントと、最近の選手のそれとで大きく
違うように思えるからだ。
端的に言うと”賢く”なってきているように
受け取れる。
長谷部選手の「心を整える。」を読めば
分かる通り、彼は多くのビジネス書や
哲学書を読んでおり、サッカーとタレント性の
追求よりは、”人生”そのものとサッカーを
常に考えていることが伺える。
それが長谷部選手以外からも感じられる。
昔からそうだったのかもしれないし、
またマスコミがより選手の内面に
フォーカスし始めただけのことかも
しれない。
しかし、ちょっとした発言や仲間への
気遣いのようなものが、全体的に以前より
レベルアップしているように感じられる。
この本で何故自分がそう感じていたのか
ハッキリわかったし、Amazonのコメントで
批判的に書かれていたりもするけど、
長谷部選手ならば今すぐサラリーマン稼業に
転身しても上手くいくだろう。
“人間力”が高いのだ。
ただ良い人、賢い人なのではない。
時に好戦的になり、時に上司にも進言する。
ただし、状況や関係をしっかりと
見据えてのこと。
そして実際の血液型はO型であるが
A型人間のような丁寧さと細やかさ。
彼をキャプテンに任命する人は彼が
その辺りを自覚する前から資質に
気付いているのだからやはり凄い。
周囲の一部や自分が関わるTwitter、
Tumblr界隈では、いわゆるビジネス書や
啓発書というのが嘲笑や忌避の対象
となって久しい、確かに玉石混淆では
あると思う。
が、小さなところにも学びを見出して
成長していこうという態度は、
結果を出す人間に共通している。
玉石混淆にまみれて、本当に自分に
合うものがわかったり、その過程で
センスや生き方は磨かれていく。
また自分が少しでもラグビーやら
スポーツを真剣にやっていた時期が
あるからか、挫折のくだりややっとの
思いで勝利を掴んだ話などは、胸に
熱く込み上げてくるものがある。
アスリートならではの生き様を
見たことで、他の本では得られない
シンパシーや自分の生活に取り入れて
みようというきっかけをいただけた。
・伝え方をブラッシュアップしていこう
・今目を向けてないジャンルの本を読もう
・”競争”に対して考え直してみよう
・指導者になるためのロードマップ考察
こんなことを考え実行するに至っただけでも
この本1冊¥1,300は相当に安く感じられる。
※著者印税は全額震災支援に寄付される
自分の考えをまとめ、フィールドを超えて
広く人に良い影響を及ぼそう、しかも
アガリは全て寄付。
20代にしてここまでたどり着いている。
彼の誠実さや、その誠実さを売りにする
のではなく好戦的でもある姿勢には
本当に学ぶところが大きい。
時差ボケですら事前調整し克服する境地、
なかなかマネできそうにないが、
海外を股にかけるようになった際は
大いに参考にさせてもらおう。
それでは・・・
Beat your cajon!
※「Beat your cajon(カホン)!」とは・・・
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