アイドルと射幸心

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「カードゲームの企画売り込みをする」
という夢を見た。
それは、何故かギターのピック1枚を巡って
フィールドで女の子たちがラグビーのように
スクラムやモールを組んでトライに向けて
激しくぶつかり合うというトンデモな
光景から俺がヒントを得て、
「必殺技」「カードゲーム」を連想する、
というとても陳腐な夢だった。
朝目が覚めてみてまた陳腐な連想を得た。
「アイドル現場とパチンコ屋が同じだ・・・」
そして気持ち悪い組み合わせこそ最強だ。
冬のソナタ + パチンコ
エヴァンゲリオン + パチンコ
AKB + パチンコ
その他。
左の項は概ね好きだが、右にはもう一生
関わらない。それだけ身を持って
恐ろしさを知っている。
良く、パチンコやスロットに魂を売り渡した
芸能人や版権はおしまいだ、などと
10年以上前から言われてはいたが、
世の中的にはそんなことはない
(イメージ操作込みで)。
むしろ今では人気が爆発する過程だったり
人気の証だったりする。
で、パチンコサイドからエヴァを知って
アニメや映画、グッズにハマる人間なんてのも
ザラに出てきた。大成功だ。
最近アイドルの商売について何故か良く
考えている。ハロプロはむしろアリだな、
とか。
起き抜けに「射幸心」というワードが
自分の中でピッタリハマった。
・常に良い思いが出来るワケがないのは
 わかっている、歩留まり感はある
・たまの「勝ち」そして「大勝ち」があれば
 普段のちょっとやそっとの「負け」や
 不快感は仕方ない
・むしろたまの「大勝ち」はいつ起きるか
 わからないからイベントは全て行くべき
・並んでいる奴をキモいと思っていたのに
 いつの間にかその一部と仲良しに
・自分は純粋に「それ」を楽しんでいるだけ
・大金をつぎこむ。借金してでも
・自分は上手く関係を築けている。だから
 その他大勢のユーザーと違う。あるいは賢い
・自分は上記のようなリスクを理解している
※以上と全く違うスタンス、感情、嗜好で
 楽しむ人もいる。だがこれでもかなり
 オブラートに包んでいるつもり(笑)
え、アイドルとパチンコって同じやん・・・
って思ってしまった。
同じような考察をしている人もいるに違いない。
マーケティングがどうのこうの言っていたけど、
既にステージは射幸心や見栄、自尊心の
揺らぎなどをどれだけ煽れるかってところに
行っているのかな、なんて思ってしまった。
だからこそ、言い方は悪いが、ネタの質や
鮮度のコンテンツありきより、
「マーケティング」主体になる。
それが見え透いているかどうかすら
問題ではない。
ショービジネスの本懐である、
「いかにそのステージで魅せるか」というのは
一要素でしかなくて(これは開けて自明だが)、
その対象が引き起こす射幸心こそが課題。
だからそもそも先に挙げた冬ソナ、エヴァ、
AKBなどとパチンコの相性はピッタリだ、と。
今で言うとソーシャルカードゲーム?か。
自分(客、金づる)はそのゲームをやる前に
それをどれだけ理解しているか、みたいなね。
(おお、ゲームがゲームを内包しているぞ)
すぐそういう話になる。
(ただ単に俺がその人やその作品の
「強度」みたいなものに打ちのめされたい、
という傾向があるから、付随する「意味的」な
ものを嫌うという部分は大いにあると思う)
アイドルやアイドル的なものが怖いのは、
いかにその商売が上記のように周到に
仕組まれたものだとして、
そういったことにも自覚的でメタにでも
楽しめることと、そのメタや優越感すらも
飲み込むコンテンツの純粋な力と狡猾さを
兼ね備え得るというところだ。
ゲームがゲームを内包している。
だから俺の思いつき含めて、何だか
全てが滑稽に見えることもある。
(そういえば俺が知る限りの仕掛け人や
スタッフの一部は若さもあってかどこか客を
小馬鹿にしたようなところがあるなぁ、
というのは置いておいて)
これは良い悪いではなくて、食うための
知恵なのだな。
さあ、俺はどんな商売をすべきか、
答えは出ている気がする。
 それでは・・・
 Beat your cajon!
 
  ※「Beat your cajon(カホン)!」とは・・・


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