映画のパンフとか買わないけど「サウンドオブノイズ」だけは買った – 環境利用闘法

映画のパンフとか買わないけど「サウンドオブノイズ」だけは買った – 環境利用闘法

■予告編

「サウンドオブノイズ」最高だった。スウェーデン人最高。クソみたいな音楽、社会を本気で変えようとして、「色んなルール」を破って音楽を奏でていく集団。刃牙キャラのガイアもとい「環境利用闘法」を思い出したよね。

ガイア
環境利用闘法
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異常にデカい声で相手の耳や三半規管?を狂わせたり、砂煙で身を隠したり、しまいには単に落ちてるものを豪速球で投げつけたり。最高。色んなもの、原理を理解したプロである。

サウンドオブノイズは音楽テロなのでそこまで直接的な暴力でないにせよ、ありとあらゆるモノ、環境を無断利用してかなり過激に演奏をする。やはり音について、その原理について理解したプロ集団である。

予告編を注視するだけでもとてもかなり面白い要素が散在しているのがわかるけれども、是非音楽好きや何か表現している人には映画館で観て欲しい。ブラックジョークを交えた過激な描写もあるにはあるが、そして重要な役どころに若い娘っ子なんて1人も出てきやしないが、緻密でいて面白くそしてカワイイ映画なのだ。それが素敵。

前の記事で書いた

■何度観ても泣ける乃木坂46「ガールズルール」MV
 https://harding.jp/archives/2027841.html

色んな素晴らしい要素はあれど、やっぱり出てるのが乃木坂=カワイイ娘じゃないとダメ。主演がおっさんだとヤバい。でもこの映画は違うんだよなぁ。

環境利用闘法と言うと、みんな大好き「パシフィックリム」にもそんなシーンがあった。色んな攻撃のパターンで笑えると思うんだが、船持ってきたり(釘バットっぽい描写に見えた)怪獣 vs ロボットで港のコンテナぶつけあってたシーンも良かった。

「おいおい船とかヤワくて全然効かねえんじゃ・・・」

などと心配してしまったり。とにかく怪獣側のテクノロジーが凄過ぎてこれ絶対勝てないじゃんというところからの展開がかなりウケたのでパシリムも観て正解だった。でも予算の問題なのかこだわりの違いかワイルドスピードとかホワイトハウスダウンの方が全然壮大に見えたな。

話を「サウンドオブノイズ」に戻すと、彼ら音楽テロ集団の行為は目立つのに、その主張が人々に伝わっているかどうかイマイチわからない。またその描写には特に焦点が当てられていない。というか、きっと想いの多くは伝わらないんだろう。ほとんどの人間というのは、「現状維持」「自分さえ損しなければ・・・」という価値観に強く縛られている。リスクを犯さない。その実ジワジワと自由や権利が侵食されていることに自覚/無自覚であってもだ。一連の音楽テロ行為を奇人の蛮行と断じてしまうのではないか。(でも彼らを真剣に追っていた刑事には彼らの気持ちが伝わるんだなぁ泣)

ここに映画「立候補」の泡沫候補の魂の叫びにも似た何かを感じる。そのパフォーマンスの面白さに笑いながらも、マック赤坂や外山恒一の叫びを
俺は心から笑うことは出来なくなった。あの映画の制作者の思いやスクリーンに映る男たちのことを真剣に考えたら、そうなるんじゃないか。少なくとも何もしない、選挙に行かない、たかだか投票しただけで偉そうに語る、そんな人間よりは立候補した泡沫候補の方が確実に影響を「与える」側だ。(当然立候補する以外の有効な手立てもある)

映画の音楽テロ集団のような過激過ぎるパフォーマンスと同等のことが出来るとは思わないが、かなり気持ちを鼓舞され感動した。そしてクライマックスのシーンは美しく胸がキュンとなる。志や行動が小さいようでは、得られる結果も小さいままだ。

■Music For One Apartment And Six Drummers

今回の映画のプロトタイプとも言える
ムービー。是非楽しんでいただきたい!

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