【俺ならば】人生に主導権を取り戻す90分の授業 / 高橋ひでつう【読んでくだけだな】

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師匠が本を出したので問答無用で読んで欲しい。
人生に主導権を取り戻す90分の授業 / 高橋ひでつう

え?何の師匠?と思われるかもしれない。まずは肩書を見てくれ
高橋ひでつう
ひでつうゼミ主宰
元・京都精華大学特任准教授
神戸市任命神戸創生プロジェクトメンバー
一般社団法人ホームパーティー協会代表理事
DJ
雑誌編集者、音楽プロデューサー等を経て、現在は各地の学校で教鞭をとりつつ、コンサルティング会社を経営。またクリエイティブ&DJユニットNORISHIROCKSを率い活動中。
肩書について語ってるだけで数冊の本が出せそうな人だ。
このブログの過去ログを漁ってる奇特な人や古くから俺のツイッターを見てる人ならわかると思うが、俺がDJを始めた頃というのは、知識もセンスも今よりもっともっともっと酷かっただけでなく、人間的にもだいぶアレだった。
今ならその所属サークル、内輪のなかで何としてでも実力を認めさせろと当時の俺にアドバイスしてやりたいが、どうもサークルの中で人間関係やら諸々が上手くいっていなかったので、「外の世界に出れば・・・」という方向にだけ意識が向いていたようだ。そんな奴には内も外も無い。
足元すらも見えていない俺を、DJとして大きなイベント、渋谷・円山町の大小クラブを7つも8つも行き来できるようにしたイベントに出してくれたのが師匠ことひでつうさん。
別にDJとして見込みがあるから出してくれたワケじゃない、当時20歳そこそこでコネも実力も無い俺が出来ることといえば出来るだけ多くの店、それもクラブだけじゃなくてクラブに薄っすらとでも関連を見いだせそうなら業種問わず色んな店にフライヤーを置いてもらい、カワい子ちゃんに直接渡すことぐらいだ。当時は今ほどSNSが全盛じゃなかったし場があったとしても俺は何の影響力も持てていなかったからね。
兎に角、ひでつうさんのオフィスの扉を叩いたことで未だに良くわからない俺のDJのキャリアが始まったと言っても過言ではない。ひでつうさんナシには今の俺は無いのだ。
イベント当日ひでつうさんに言われたことを今でも鮮明に覚えている。キッチン(当時の渋谷asiaは入り口すぐがキッチン・バーカウンターのような仕様になっていた)且つこんな入口すぐのところで、しかもレコードはディープハウスやセルアウト系のハウスしか持ってなくて、場違いじゃないか、不安だ、俺なんて、というような弱音を吐いていたら、
「バカヤロウ、お前が全部のなかで一番盛り上げるぐらいのつもりでやれ」
と。15年前、そんな考えは俺の中に全く無かった、(出来るものなら)ここで盛り上げてしまって良いんだ、と心のブレーキが一気にぶっ壊れた。結果は、俺のことを普段バカにしてそうな知り合いまで含めて結構な数の人が来てくれたこともあって、asiaの入り口でありながらまあまあ(笑)盛り上げることが出来た。
かの都知事選では師匠が活動の一部をバックアップしたこともあり、俺は家入一真さんに投票した。笑うやつ、自らは何か積極的な活動はしたのか?世にインパクトを与えることしたのか?手前のロジックが優れていたとして、人を笑い罵ることで何か前進したか?
はじめての「外」でのDJから今に至るまで15年以上経っただろうか、時にDJオファー、人生の先輩として、SNS仲間として、ひでつうさんとは超濃厚でなくとも薄い以上の繋がりが続いてきた。人生の勝負大一番であったアナログレコードを出すためのクラウドファンディングでもバチッ!とご支援いただいた。感謝しかない。
師匠の体験談・トークや、SNSでの学生向け友人向けの投稿は刺激的で、示唆に富んでいる。今回の著書である
人生に主導権を取り戻す90分の授業 / 高橋ひでつう

これまでのトークやSNSの投稿で見られたエッセンスが、何度もかみ砕かれ反芻されてテイとしては学生向けに、しかし内容的には社会人やおじさんおばさんが見ても充分過ぎるほどの学びとなるように、この本に凝縮されている。
まず「人生に主導権を取り戻す」ここに震えた。
俺とプレステージ加藤が鮒谷周史さんに講演をご依頼いただいたときに、俺が引用させていただいた
宙船 / 中島みゆき
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

これを思い出したからである。俺の場合は多分に被害妄想というか笑、見返してやるぞ、とか成功することが一番のスウィートリベンジになるだとか、そういう面があるわけだが。
中身について書こうとしたものの、目次が公開されていた。
●第一章
まずは僕らを取り巻く世界を見渡してみよう。
それは、スマホでマップをつまんで、ぐぐっと縮小させるようなこと。
目の前の道しか見えていないときに道案内ができないように、まずは視野を広げて。
01 知識よりも知恵を持つことを考えよう
02 理解よりも把握するように心がけよう
03 お金を怖がらずに愛だと考えてみよう
04 生きていくためのコストを計算しよう
05 楽しい人から楽しいのを学んでみよう
06 性格は変わらないから把握してみよう
07 ひとりならつながりやすいのを知ろう
08 見られていないことに気づいてみよう
09 若いときだけ持っている特権を知ろう
Q&A
話がおもしろくなりたいです
モチベーションってどう保ち続けるの?…etc
●第二章
DJはたくさんの曲を混ぜて、つなげていくことで新しい音楽を作り上げていく。
思考も同じ。
聞き飽きた音楽が新鮮に聞こえるように、考え方を少し変化させると、新しい世界は目の前に開けていく。
01 20代のうちは捨てるよりやってみよう
02 石の上から3年で動けるようにしよう
03 収入ではなく働き方を増やしてみよう
04 24時間だけでも集中する環境を作ろう
05 悩みが分からなければあれこれしよう
06 遠くの難題より近くの問題を考えよう
07 迷ったら旅するように暮らしてみよう
Q&A
趣味は仕事にすべき?…etc
●第三章
止まっているときよりも動いているときの方が雨風は強く感じられる。
だけど、それこそが動いている証拠なんだ。
上手に切り抜けて、まだ見たことのない世界へと進んでいこう。
01 自分の欲望を世間の願望にしてみよう
02 がむしゃらより効率よく終わらせよう
03 作る・広める・売るのを均等にしよう
04 みんな教に惑わされないようにしよう
05 メンターから騙されないようにしよう
06 誘われたとき加わらない勇気を持とう
07 パーティーを集めてパーティーしよう
08 手段と目的と初期衝動を大切にしよう
09 さぁ、人生に主導権を取り戻してみよう
どうでしょう、目次を見てみるのが俺のポンチな抜粋紹介よりも良いのでは!?(師匠すみません泣)
7つの習慣、人を動かす、影響力の武器など素晴らしい本をちょいちょい読んできたが、これらは結構疲れるのでその前に、
人生に主導権を取り戻す90分の授業 / 高橋ひでつう
を読んでみることをオススメする。古典と比べて具体例が潮流を捉えていてリアル、再現性に富んでいる!正直なところ師匠の本の小項目1つでも突き詰めて突き詰めてしつこくやれば、人生なんて成功したも同然だと思ってる。やることを選んでくより、(自分では)やらないことを増やしてった方が・・・とも聞くよね。
性格は変わらないから把握してみよう
見られていないことに気づいてみよう
作る・広める・売るのを均等にしよう
誘われたとき加わらない勇気を持とう
特にこれらは何度でも読み返したいし自分でも重要性を謳ってゆく。師匠のように、自分なりの言葉を俺も持てたら良いなと思う。
最近、SNS病、過度な自己愛や歪んだ承認欲求の露出狂たちの異常発生について、友人たちと語り合うことが多く、また全くの他人事ではないよねという話になる。人生に主導権を取り戻せば、そういったことからも確実に解放される。
現在やっているドラマで、「怪盗 山猫」というのがある。
亀梨くんの決めゼリフに
「お前のコアって何だよ!!??」
といきり立って相手に突きつけるシーンがほぼ毎回出てくる。義憤にかられた行動、犯罪、ぶっちゃけ行為そのものは何でも良いんだが、その行動原理は何ですか、コアは何ですか、ひょっとしてお前は大して苦悩もせずにその行動をチョイスし続けてきたんじゃないんですか?という感じである。
第1話で、後に仲間となる天才ハッカー役の広瀬すずちゃん(やっぱり超カワイイ)に
「お前のコアって何だよ!!??」
と投げつけ、また広瀬すずちゃんがヤバい。2人でしばらくギャーギャー言い続けるんだ。イケメン、美女ってすげえな。役者ってすげえな。何言ってるか良くわからないけど俺はそれを見て泣いていた。奇しくも、俺自身が声を荒げた場面が昨年1度だけあったのだが、心の叫びをぶつけ合える仲間の存在に感謝したからだ。もう良い歳ですよ、なかなかそうなる前に慣れ合うかどちらかが消えていなくなることの方が多い。
ひでつう師匠は「コアを持て」「コアが無いと死ぬ」とは言わない。そんなに雑にせずにたった1,000円の本の中にやり過ぎなほどのヒントやチャンスを与えてくれていると思う。でも俺には「コアを持て」と言っているように感じた。
同時期に、何冊かの本を読んだ。
リーダー論 / 高橋みなみ(AKB48)

凄い人間だというのは本を読む前から知った気になっていたが、マジで凄い人間で、凄い本だった。全てのアイドル達にお願いしたいんだが、これを数十回・数百回読んで欲しい。1つの要素くらいはたかみなの領域に行けるんじゃないか。
「努力は必ず報われる」 のたかみなを断固擁護する。曲解によってたかみな自身が苦しめられてしまったところもあるようだが、その必要はない。努力したと思って登ってみたハシゴが思ったのと違う目的地になっていてどうしてくれるんだ?という。登り直すしか無いのでは。目標設定を見直す、ゼロベースで考え直す、行動の前に思考に誤りが無いか己の間違いを認めるのは辛いがやってみる、それら全て含めて努力。
乃木坂46物語

併せて見て欲しい
悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46(DVD)

俺は乃木坂46を好き過ぎているため、AKBのようにある意味冷静に見て学ぶことが出来ない領域であることを認めつつ言う。
今まで何組かのアイドルにハマって、美しさや努力への感動を沢山いただいた。乃木坂にハマって、はじめて「愛」を感じつつある。俺への一個人的な愛はどうでも良い。メンバー間や関係者間、ファンへの愛だ。やはり、彼女たちの多くが親から愛されて育ったからそれが成り立つんじゃないか。デビュー当時からずっと一緒に仕事をしているバナナマン、あんなにクソ忙しいのに凄く乃木坂ちゃんに愛があるように見える。俺はそれにイチイチ感動するんだ。
悲しみの忘れ方、乃木坂46物語、俺にとって自己啓発ビデオ、自己啓発書である。これからも何度も見て学ばせてもらう。彼女たちだからこそ出来ることの方が多い、でも俺でもいつからでも変われるんだという気持ちをもらえることは鉄板である。
わたしはあの子と絶対ちがうの / とあるアラ子

サブカル承認欲求系の漫画が結構出てきている気がするが、その1つ。サブカルとしては結構上澄みな感じに留められているのと絵柄が優しいので誰でも読みやすい。問題はSNS病、歪んだ承認欲求の方である。ある人はSNSなんてとっくに離脱し、ある人はなんだかんだで上手いこと宣伝ツールとしてのびのび使っており(そしてあまり宣伝臭くないのでウザがられない)、この問題もちょっと鮮度が落ちている気もするが。
思えば、師匠の
人生に主導権を取り戻す90分の授業 / 高橋ひでつう

をはじめ、こういう本やコンテンツにまた自分が引きつけられていた、求めていたのではないかなと。
人間はとかく他人にブレないことを求めがちな生き物であるが、じゃあ手前はどうなの?ということと、適当に下ろした根を張り続けるというのもいかがなものか、時に全部引っこ抜いたり焼きつくしたり死なせてみて、思考レベルから何度でもやり直してみて良いんじゃないか。失敗は許せないですか。
確かに色んなことに手を出せるのは若いうちの特権かもしれないが、それですら他人が作った常識であるし、それよりも諦める前に色々と手は打ってみたのか、それがお前の限界か?と俺は自分に問うことから始めたい。ヤバいまた Man in the mirror が頭の中に流れ始めた。

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