重いタイトルを考えついてしまい、何も書けなくなった。
ここ数年、ランチタイムにオフィスを出ると、おっさんや、靴の先っぽが尖った道玄坂辺りに勤めてそうなサラリーマンから、女性まで、電動サポート付きの赤い自転車で街を颯爽と駆け抜ける人が増えていないだろうか?そのおっさんの1人が俺だ。
主におっさんは、会社の昼休憩のタイムリミットに徒歩や電車使いでは間に合わなさそうなバトルフィールドに存在している二郎などのラーメン屋に自転車ならばと向かっているのである。
「UBER EATS」と書いた四角い箱を背負って赤い自転車を必死で漕いでいる人も多く見かけるようになった。あれは各地で命を懸けて敵と戦いこの国を守っている聖闘士(セイント)に、「聖衣」(クロス)と呼ばれる選ばれし者だけがその身に纏うことが許される鎧のようなものを届けるバイトで、1件あたりいくら貰えるという歩合制らしく、猛者になると日に数万円稼ぐ者までいるという。
説明するまでもないし、アフィリエイトでも何でも無いので料金やシステムなどをここに書くのが面倒臭いから各々調べて欲しいが、とにかく赤い自転車ことシェアサイクルが便利だ。1回1回を30~60分以内くらいの利用で済ませるとリーズナブル。時代は「シェアさせていただきます👎」だ。所有からシェアへ。何かのビジネス本の帯に書いてあったような気がする。
説明書を良く読まない、人の話を聞かない、すぐ諦める、すぐ泣く、だから人生のほとんどの時間を無駄に過ごしてきた。シェアサイクルについても気付きや利用が遅かった。だがここから巻き返してゆくぜ。
何をそんなに興奮しているかというと、説明書を良く読まないので、ドコモの赤い自転車のポート同士であれば、借りた場所に戻さなくても良い、区をまたいでも良い、ということについ最近まで気付いてなかったのだ!!!アホ過ぎ!!!ちゃんとドコモのポートに返す前提で、乗り捨て可能ということだ。家は新宿区、会社は中央区(東京駅徒歩圏内)、出かけるところは新宿、池袋、渋谷なので、遅まきながら己が無敵ということに気付いた。
シェアサイクル無敵ポイント:ランチ無双
新宿区に住み、中央区で働いていると言うとその時点で無駄な嫉妬や罵詈雑言を招きかねないし、実際恵まれていると思う。しかし、新宿区や中央区も完璧ではないし日陰もある、そして人間は慣れ、飽きる生き物だ。如何に生活圏内のランチが優れていようとも、行動はパターン化し、死んだ目でサラダチキンをちびちびかじるようになる。14時過ぎに遅めのランチと思っても入店拒否、やる気と愛の無い店員の言動を憎悪、そして死んでゆく。だが、シェアサイクルがあれば2~3km先をランチテリトリーとすることが可能となる。
なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。 新橋店
新橋エリアは我が丸の内・八重洲エリアに負けるとも劣らない世界有数のランチヘブンではあるものの、電車を使ってまでランチをしに行く気にはなれない。しかし何故だろう、シェアサイクルだと時短できるような気がする、風になった気がする、などの副産物を添えて行く気になってしまうから怖い。本格的なカレーの汁につけて食べる蕎麦は本当に美味しかった。
新橋の帰りに銀座でタピオカミルクティーを買って帰る余裕!
盛太郎 神田
神田もすぐ近くのようでいてランチタイムという縛りがあっては心許ない距離。仕事が順調過ぎるときなどはしれっと90分くらいオフィスから消え悠然と向かうには良い場所かもしれない。あくまで例えの話だが。その条件が、シェアサイクルによってイイ感じで乱れる。行けるのだ。神田には、「無銘」というかなり美味しいラーメン屋も最近見つけたのでちょくちょく行ってみたいエリアとなった。何だよ身体に悪そうなもんばっかじゃねえか!せっかくシェアサイクルで運動してるのに!というツッコミを心でしてしまったあなたよ。今すぐこのブログを閉じ、コンビニに向かい、スナック菓子とファンタを買い、またこのブログに戻ってきて欲しい。きっと優しい気持ちに変わっているはずだから。
シェアサイクル無敵ポイント:終電という概念からの卒業
基本的に大体寝るのが2時とか3時なので、平日でも1時とか1時半くらいまでなら、いや最悪2時過ぎまでなら闘えることが判明した、見えない敵と。タクシー業界には悪いが、シェアサイクルの誕生によって23区内でこの俺がタクシーを使うのは「タクシーに乗りたいな」という気分になった時か、大事な女を運ばなくてはならなくなった時だけとなった。つまりほぼ皆無。終電という概念から卒業すると、映画のレイトショーも観に行きやすい。深夜は駐車場が安価がちとは言え俺の場合車を使うには許しを請うことをはじめとした諸条件がある。しかしシェアサイクルならば誰の許可も要らない、限度額までカードを使ってさえいなければ大丈夫。しかも行き先の映画館のそこそこ近くにも恐らく自転車のポートはある。そういうところにありがちだ。
深夜では無いが閉店間際に荒魂書店さんに駆け込んだときの写真。「今日しかない!間に合うか!?」というスリルと共に俺はシェアサイクルを神保町まで走らせた。アドレナリンが出まくり、肩で息をしながら、原稿を書くための写真集を探した。良き出会いに恵まれた。
俺はほぼ人に誘われるということが無いが、たまに誘われるとして、テリトリー外、シェアサイクル圏外の場所もあるだろう。そして終電を逃すことが。実は最近もそんなことがあった。でも少し歩けばポートがあるはずだ。マップをくまなく見たわけではないが、多分ある。各自ググれ。だからタクシーに乗って「また終電逃してタクシーだ~」なんてことを思うことも、ツイートすることも最早必要ない。歩き、自転車に乗り、「今私は時代の最先端を行っている」と気取り、眠れ。大きな節約にもなる。
シェアサイクル注意ポイント:バッテリー残量に気を付けろ
今日日ステマでもここまで興奮気味に利点ばかりを書かないかもしれないし、俺が盲点に気付いていないだけの可能性もある。「お前単に自転車が好きなんでは?」というのもあるだろう。実際好きだ。しかし本当の自転車好きならマイバイセコーを所有しているに違いない。I want to ride my bicycle. そしてツイッターやFacebook、インスタグラムなどに大自然と愛車の写真をアップし、気色悪いピタピタのウェアを「ジャージ」と呼び、恋人と並走、トラックに巻き込まれて死ぬ。俺もツイッターに洗脳されていた頃に血迷い、少し細身の自転車を買い、職場に通うなどという健康まがいの行為をしばらくしていたことがあったが、その会社が怪しすぎたことと、そんな怪しい会社にさえも契約を打ち切られたため転職、めっきり自転車に乗らなくなりいつしかそいつはパンク、修理にも出さず、MOTTAINAIオバケとして俺を呪い殺そうとガレージに身を潜めている。
そう、車という名の付くものはメンテナンス・維持費が必要になるし場所も取る。所有は悪とまでは言わないが所有は大変。トランクルームとか借りなきゃ。シェアサイクルならば、あぶない刑事で舘ひろしが運良く人のバイクをパクって犯人を追い詰めるように、イイ感じに思いたったときに自転車を借りられて、あくまでシェアなので大事に使う必要はあるものの、特別な手入れをしてやる必要は無い。気楽だ。
注意する必要があるのはバッテリー残量だ。経験上、特に1時間かそれ以上乗る時には念の為残量が「50%」以上のものを選びたい。多分20%くらいでも足りそうな気がするが、如何せんiPhoneのバッテリーと同じで、少なくなってくると精神衛生上良くない。焦る。あと、残り20%くらいからペダルが重くなってくるように感じる。東京23区内は実は高低差も結構ある。いつでもオトナの余裕を感じたい。ならばiPhoneで借りる手続きをする前にポートにある自転車たちの電源を入れてみて残量を見るのだ。最近利用率が上がっているせいか、5台くらいあったとして軒並み80%以上などという優良現場に出会ったことはないが、そこはシェアハピの概念を身につけた者の余裕として50%くらいならまあ良しとしたいところだ。シェアサイクルの利用率や利用人数がもっとイイ感じになれば、ポートで充電なんてことも行われるようになるかもしれない。(今はイチイチバッテリー取替&回収してんのかな)
参考になりましたかどうか、シェアサイクルの便利さは俺にとってかなり衝撃的だった。気付けば月2000円分くらい乗っていたが笑、やっぱり買って所有するよりは個人的にはリーズナブルで気が楽。電動補助付きだし。
オマケ:美女と自転車
思いたってこのブログを書こうとしたときに、Googleフォトで自分がクラウドに上げた自転車の画像を探してみた。すると色々出てきた。
推しメン中田花奈さんと自転車
このグラビア最高過ぎるんですが・・・ひなちま、若も最高・・・
宮沢りえと自転車
かっけー!クヒオ大佐の映画のものらしい。観なきゃ・・・
2018年1月より俺が主催しているジャージ姿の女性の写真サイト「tracktop girl」も自転車と無縁ではなかった!
963ぴーぴるさんと自転車
やっぱりぴーぴるさんは最高。
Tnakaさんと自転車
場所が最高!表情が最高!これが縁で、marble≠marbleさん主催イベントに何度も出させていただくようになって。この辺りでの撮影とても楽しかったな~
睡さんと自転車
睡さんと顔合わせの日に、まさかミカドでこんなイイ感じのが撮れるとは!
ジャージ+女の子+シェアサイクルだとちょっと画的に滑稽過ぎるかな、でも乗ってるとこ撮影してみたい気もする。
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