井桁弘恵 1st写真集「my girl」
大変素晴らしい写真集でした。この先の人生で、何度も復習、読み返させていただくことでしょう。
撮影担当の細居幸次郎さんが撮る写真集は高確で、否、ほぼすべて勝ち確の大変素晴らしい写真集になりますが、井桁弘恵 1st写真集「my girl」においては、その期待値を遥かに超えるものとなりました。
細居さんは、我が坂メンバーを撮るのも常連のカメラマンで、かつては私の推しメン深川麻衣さん写真集「ずっと、そばにいたい」を担当(他多数)、最近では4期生の筒井あやめちゃんも某誌グラビアで大変美しく撮っていただいたため、感謝しかありません。
井桁さんというと、何年も前にアイリスオーヤマのマスクのCMに出ていて、なんて美しい女性なんだと思い、それから気にはなっていたものの、なんと昨年は仮面ライダーにまでなっていたということをつい最近知るほど、昨今の世界情勢に疎い生活をしています。ひょんなことから写真集出版の情報に辿り着き、なんとか発売日にはAmazon限定表紙版を入手することができました。
最近私があまり良くないなと感じている文化がSNSと共に、もう1つあります。それは写真の顔面への過度なレタッチです。音楽におけるボーカルの過度な修正、グラビア・写真集における過度なレタッチ、これらが当たり前、仕方ないとされる風潮に辟易しています。
スマートフォンアプリの進化も手伝って、自撮りや仲間との思いでの写真もキツめの加工が施されたものが当たり前になっています。はっきり言って若者の顔面はどんどんリトルグレイに近づいていってると思います。
「それが今の主流だから黙ってて」
はい。だからSNSはやりませんし、自前でサーバーを借りドメインを用意しているこのブログにだけ書きます。正直に言うと、私が大好きな乃木坂46の写真集、グラビアも同じです。めちゃくちゃにレタッチのきつい写真が大半です。送られてくるモバメも加工が前提になっています。
tracktop girl(私が運営するジャージ女子のサイト)で、私が撮影そのものやレタッチなどに関わりだす前にも多少そのようなカットがあります。今は、モデルさんにご納得いただける範囲でなるべく肌を修正でツルッツルにしていまわないように気を付けています。
井桁弘恵さんの所属されている「ボックスコーポレーション」のウェブサイトを拝見すると、モトーラ世理奈さんなども所属されている事務所のようで、自分の中で少し合点がいきました。彼女たちのそばかすを自他共にコンプレックスと断じて「消す」「加工修正を前提とする」のではなく、むしろチャームポイントとして活かすことに舵を切る、それに感謝です。
もちろん、顔が良い、頭が小さい、手足が長い、肌が綺麗、色が白い、など、ともすれば誰が作り上げたのかもわからない「美の基準」のようなものに男女ともに縛られ、私自身も多くの部分を洗脳されたまま半生を終えたと認めざるを得ません。しかし、井桁さんがそばかすを活かすことをしていなければ、私は写真集を手に取ることも、何度も読み返そうと思うこともありませんでした。
そばかすについては、それを有する方たちが幼少期・思春期だけでなく成人してもコンプレックスとして抱えていることもあるだろうと推測しますので、万人に対して隠すな、活かせ、などとは微塵も思いません。私も右腕に障害を持って生まれ大きな手術痕があったり、これは完全に自分のせいですが(爆)100kg近い体重だったこともあったので、人とは違う身体、その身体をイジられることに対するストレス・悩みについてはわかっているつもりです。
だから、井桁弘恵さんのそばかすが愛らしい、なんていうのは完全な主観ですが、それでも、あたかも肌をツルツルにしなければ写真集・グラビアを出してはいけない、かのような潮流に対しての、気持ちの良いカウンターを勝手に感じています。一石を投じて欲しい。
カットについては、オフセット・露光を載せたような、優しい光のフィルターを通したとでも言うようなカットが多い一方、ガチンコなもの、躍動感を出すための敢えてのブレ、それらの緩急がとても勉強になります。そして、とにかく可愛い・・・水着、下着、一瞬ドキッとするようなカットもありますが総じてあまりエロさは感じません。スリムなのですが、健康的で可愛い。可愛い。
瞳の中にバチっと細居さんが写っているものも多く、嫉妬してしまう。感想にはこれだけ書いても良かったかもしれません。きっと彼はどんなに多くの美女を撮ってもそれで満足することは無いのかもしれません。一方私はアマチュアなりに美しい人を撮りたいと思っているだけの、カメラを手にして数ヶ月のド素人。嫉妬すらお門違い。
でも、この写真集を見て、自分の好きな写真というのは、ポージングのパターンじゃない、ポージングの慣れじゃないんだなと改めて思いました。井桁さんからこの表情を引き出すカメラマン・スタッフの関係性構築と、その瞬間を切り取る技術なのだと。
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