「愛がなんだ」も良いけど「娼年」もね

「愛がなんだ」も良いけど「娼年」もね

遅まきながら、映画「娼年」を観ました。何で教えてくれなかったんだよ!というくらい私にはハマりました。舞台も観たかったです。

松坂桃李「AVを見て研究」「腰が終わるかと思った」発言にファンが「やばい」
https://www.cinemacafe.net/article/2018/04/07/56236.html

一方「愛がなんだ」、推しメンである深川麻衣さんが出ていることもあって悪くは言いたくないものの、「愛がなんだ」と言わせて逆説的に人間や愛を語ろうとしても、やはり成田凌の顔面でないと成り立たない話であると思わせてくるところが強いです。

女たちは、成田凌の顔面や彼がオーバーサイズ気味のTシャツを着ていたりすることが好き過ぎるんです。この映画には深川麻衣さんという絶対的存在であり否定できない良さもあるが、私は人間の器が小さすぎて葉巻を吸いロックグラスを傾けながらオフラインでは「ガキの観る映画さ」と吹聴しているわけです。

深川さんの凄いところは、この作品では「まいまい~」と乃木坂の頃のように甘えた接近を擬似的にでも許さないような完璧なキャラ作りっぷりであります。写真展に行くんじゃねえよ!

一方、佐藤浩市の問題発言も無風化しつつある「空母いぶき」においては完全に「まいまい~」と甘えさせてくれるキャラになりきっており、乃木ヲタは郷愁にも赤ちゃん化にも近い疑似体験を、緊張感漲る空母の戦闘モノ映画でさせてもらえるのです。

愛がなんだより完全にアベンジャーズの感想を書きたくなっている過去ブログはこちらです。

「愛がなんだ」とのことです

「愛がなんだ」も良いけど「娼年」もね。そして可能ならば「ホワイトリリー」もね!

ホワイトリリー

成人向け映画シリーズ「日活ロマンポルノ」の45周年を記念し、『リング』シリーズなどのJホラーの旗手、中田秀夫監督が新作ロマンポルノに初挑戦した純愛ドラマ。レズビアンのカップルに、一人の男性が関わってきたことをきっかけにストーリーが展開する。『七つまでは神のうち』などの飛鳥凛がヒロインを演じる。

娼年の松坂桃李くんが若かりし頃に出演した戦隊モノ・シンケンジャーの殿様、シンケンレッドなわけですが、仮面ライダーディケイドの回でもかなり好きなのがシンケンジャーの世界に入り込む回です。

シンケンレッド(ナルシスト) vs ディケイド(ナルシスト)

この対峙というか、

シンケンレッド「俺はお前が世界の破壊者だとは思ってない」

にしびれます!

ホワイトリリー主演、飛鳥凛ちゃん、凄かったです。仮面ライダー繋がり!!!あの最高の仮面ライダーWですよ。菅田将暉くんのお姉ちゃん役。しかも元スタダの飛鳥凛ちゃん、ももクロも参加してた昔の3Bjuniorの音源にも参加してましたよね、懐かしい・・・(KISS OF BEACHは超名曲)。

話を娼年に戻しますが、こんなシンケンレッドが観られるなんて!と初っ端から度肝を抜かれます。どんなAVを見て研究したのかわかりませんがシンケンレッドピストンが高速過ぎるんです。誰だって腰をいわします。

もしかしたら私が本能的にそういった作品群を避けてしまっていて全くの無知であり、実は世の中の男性の大半が高速ピストンをメインに鑑賞、否、活動しているのでは?と不安になるくらい高速です。手首・指の動きも高速です。GOD・加藤鷹の出演作品を見ていればスピードや激しさだけが正義などでは絶対にないという学びを得られるはずですが。

娼年

これは役名「老女」が、シンケンレッドの思い出話を聞くだけで昇天している図です。ノーセクロスでフィニッシュです。私も深川麻衣さんの卒コンの直後はコンサートの記憶の大半を失っていたのでこれに近い状態だったのかもしれません。

それ以外にも、円熟味を増し、とても素敵な雰囲気を放つ女優さん、馬渕英俚可が、水芸の女と化します。水芸を男に見てもらうことでオーガズムを得ます。心の中で「その高学歴黄金水(お嬢様聖水)をシンケンレッドにかけろーー!!!」と念じましたが、そこは監督が真剣にレッドカードを喰らうと冷静になったのか、そこまでの展開はありませんでした。

西岡徳馬がNTRを楽しみ、その若妻役が佐々木心音ちゃんだったのも良かったです。佐々木心音ちゃんの出るセクシームービーにハズレナシ!

ここまで来ると、良い展開で挿入(挿入!)されるサックス(形状!)の音さえも、下ネタで笑いを取りに来ているのでは?と勘繰ってしまう面もありますが、どんなにコケティッシュに捉えようとしても、その反面、「愛とは」と考えさせられてしまう映画です。誰がこの女性たちやシンケンレッドの心を罰することが出来ようか、石を投げられようか、と。

石田衣良の凄さはこういうところでしょうか。大好きなドラマ「アキハバラ@DEEP」でも「池袋ウエストゲートパーク」でもイイ話にし過ぎず、モヤモヤや気持ち悪さを残したり、そこに哀愁もコケティッシュさも内包させる、しかも映像化してみると原作とはだいぶ違ってはくるものの必ずキャッチーになるところです。

つい最近も、カルチャー顔だか何だかのくだりで妙に良い話で一件落着みたいになっていたのを見てそれこそ気持ち悪くなりましたが、物事をそうやって簡単に片付けられる人の方が本当は幸せなのかもしれません。

でも、シンケンレッド、否、松坂桃李くんがどんな評価を得ようともアヘFaceでアヘVoiceを出し、ホテルの廊下から獣になり過ぎたり、高速にこだわったことの方が圧倒的に理解不能で気持ち悪いし、そこに痺れて憧れるんです。私は娼年を愛の物語だと感じました。

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