MINAMATAーミナマター 写真を撮る者の端くれとして

MINAMATAーミナマター 写真を撮る者の端くれとして

映画「MINAMATA -ミナマタ-」を観てきました。凄かった。

2B ChannelさんのYoutubeでつい最近ユージン・スミスを知り、

慌ててgallery bauhausに行きました。

W・ユージン・スミス写真展 「The Glow of Mercy-愛と真実の日々-」

2B ChannelさんのYoutubeをあれこれ拝見する前には、特にデジタルでわざわざモノクロ表現する写真や人にかなり抵抗を持っていただけでなく、プリントの白黒にも興味がありませんでした。無教養のそれ以前、全くの無知だった。

本物の白黒写真を見る前にそれをYoutubeで気付かされ、「観なくては」という気にさせてくれるから、渡部さとるさんは素晴らしいです。

まだ的確に表現する言葉を持たないけれど、ギャラリーに観に行って良かった、これだけは確かでした。ユージン・スミスの写真は、モノクロに過不足を全く感じさせないとでも言えば良いのか。生々しいのに美しい。

プリントを買って飾ることには躊躇ってしまったけれども、すぐに写真集が欲しくなり買いました。

そして映画の存在を知った。

ジョニーデップと美波のカップリングが美し過ぎた・・・

そして、殊更に水俣を「美しい場所なんです!」という描き方はし過ぎていないところに好感を持ちつつも、随所に描かれる自然の風景はやはりどうあっても美しいなと思いました。

シリアスというか、まだ終わったことになんてしてはいけない題材でありながら、強度だけでなくエンタメ要素もあり、素晴らしい映画だと思いました。

ユージン・スミスの生き方、振る舞いのダメなところ憎めないところ、アル中、勝負どころ、そういったところにとても惹かれます。

天才だとは思うけど、決してスマートじゃない、むしろ真逆。それが、ジョニーデップが恐ろしい演技力で体現しているおかげでズシリと伝わってくる。

「”写真を撮る”ということとは」を語るジョニーデップもとても力強かった。

一部フィルム生産の終了などが続々と決まり時代は確実に動いていながらも、今の若い子も広義の「写真の力」を信じている人は多い。40歳になってカメラを手にした私もです。

被写体は他者であっても自分であっても、皆何かの証明をするかのように写真を撮って共有します。それがたとえデジタルでも、激しい加工が為されていても、それも「写真の力」が前提になっているが故です。

できれば、インスタはショート動画的なものに毒されないで静止画と動画を棲み分けた存在であって欲しかったけれど、それも時代です。

なので、ちゃんと棲み分けがなされている写真のサービスは使っていたりします。

・・・先日、とある写真家さんの個展に行ったら、その人の作品諸々は好きなんですが、その他作品よりも更にデカデカと出力されたセルフポートレート群を観て「この人自分大好きなんだなぁ・・・」と思ってしまい。

自分が勝手に夢想するユージン・スミス像的な人生観とは真逆なんだろうなと、何故か線を引いてしまいました。

今回のブログは以上になります。
写真でも覗いていってください。

■ジャージ女子のポートレートサイト

■それ以外の写真

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